古民家リノベーション費用の相場はいくら?安く抑えるコツやメリット・事例を紹介
記事の目次
- 1古民家リノベーション費用の相場や安く抑えるコツとは?
- 2古民家リノベーションの費用相場は1500万円程度
- 2.1耐震性能を引き上げる【150万〜200万円】
- 2.2断熱性能を引き上げる【300万円程度】
- 2.3場合によっては2000万〜3000万円かかることも
- 3古民家リノベーションの施工事例と費用
- 3.1築100年以上の納屋をリノベーション【900万円】
- 3.2築40年の和風古民家をリノベーション【1200万円】
- 3.3築49年の古民家に広いリビングと吹き抜けを設置【2600万円】
- 3.4築60年の和風古民家を洋風住宅にリノベーション【2700万円】
- 3.5築200年超の古民家をリノベーション【3300万円】
- 4古民家リノベーションのメリット
- 4.1昔ながらの日本家屋の良さを残せる
- 4.2古材を活かすことで資源保護につながる
- 4.3固定資産税を軽減できる
- 5古民家リノベーションのデメリット
- 5.1耐震性が低い可能性がある
- 5.2断熱性が低い
- 5.3予想以上に費用がかかる場合がある
- 6古民家リノベーションの注意点
- 6.1①必ず耐震性の確保をする
- 6.2②断熱性能も忘れずに確認する
- 6.3③間取りの変更は最優先
- 6.4④水回りのリノベーションは重要
- 6.5⑤屋根・外壁は雨漏りしていないかチェック
- 6.6⑥バリアフリーリフォームも検討する
- 7古民家リノベーションの費用を安く抑えるなら地元工務店がおすすめ!
- 7.1地元工務店が費用を安くできる理由とは?
- 7.2地元工務店に依頼する場合のメリット・デメリット
- 7.3絶対に失敗しない地元工務店の選び方
- 8古民家リノベーション費用を抑えるために減税制度や補助金を活用する
- 8.1減税制度
- 8.2補助金
- 9古民家リノベーションの費用を抑えて快適な居住空間を手に入れよう!
古民家リノベーション費用の相場や安く抑えるコツとは?
昔ながらの趣を感じながら暮らせる古民家。古民家に住む際には、リノベーションが欠かせません。古民家をリノベーションすることで、昔ながらの雰囲気を残しつつも、現在の生活スタイルに合った心地よい暮らしを実現できるのです。
リノベーションをしようと思っても、「リノベーションにはどれくらいの費用がかかるんだろう?」「費用を抑える方法はないのかな?」と疑問に思うことも多いはず。
そこでこの記事では、古民家リノベーションの費用相場や事例、そしてリノベーション費用を安く抑えるために利用すべき補助金制度を解説していきます。
また、古民家のメリットやデメリットも解説するので、古民家暮らしに興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
古民家リノベーションの費用相場は1500万円程度
まずは、古民家リノベーションにかかる費用相場を確認していきます。古民家を購入するのは費用を抑えられても、リノベーション費用が高くつくことが多いです。
古民家は、耐震性能が現在のものに追いついていない事例も多く、安全性が低いことがあります。リノベーション費用はかかってしまっても、快適かつ安全に暮らすためにリノベーションは必須です。
どのような古民家をリノベーションするかによるものの、一般的に費用相場は1500万円程度だと言われています。大規模なリノベーションになればなるほど、費用がかかる点に注意しましょう。
耐震性能を引き上げる【150万〜200万円】
古民家は、耐震性能を引き上げるリノベーションが必要です。耐震性能は日々進化しているので、古民家の耐震性能は、現在の基準を満たしていない可能性があります。古民家を現在の耐震性能まで引き上げるリノベーションの費用相場は、150万円〜200万円です。
断熱性能を引き上げる【300万円程度】
耐震性能だけでなく、古民家の断熱性能も引き上げるリノベーションが必要となるでしょう。断熱性能を引き上げるためには、窓や床、天井や壁などをリノベーションします。古民家の断熱性能を引き上げるためのリノベーションの費用相場は、300万円です。
場合によっては2000万〜3000万円かかることも
耐震性能や断熱性能を引き上げるだけでなく、古民家によっては水回りや間取り自体のリノベーションもするべきです。リノベーション箇所の数によっては、費用相場が2000万円〜3000万円になることもあります。
このように、古民家はリノベーションする箇所が多く、費用もかかる点が特徴です。
古民家リノベーションの施工事例と費用
古民家をリノベーションするための費用は、工事内容によっては2000万円以上かかることが分かりました。リノベーション箇所も多いので、計画的にリノベーション費用を準備しておきましょう。
ここでは、古民家リノベーションの事例とそれにかかった費用を紹介します。
築100年以上の納屋をリノベーション【900万円】
1つ目は、築100年以上の納屋をリノベーションした事例です。リノベーション費用は900万円でした。屋根の瓦を新しいものに変え、木の部分を塗装し直し、壁面を塗り替えています。
築40年の和風古民家をリノベーション【1200万円】
2つ目は、築40年の和風古民家をリノベーションした事例です。リノベーション費用は、1200万円でした。玄関のレトロな雰囲気は残しつつ、全体的に間取りを変更しています。
築49年の古民家に広いリビングと吹き抜けを設置【2600万円】
3つ目は、築49年の古民家に広いリビングと吹き抜けをリノベーションした事例です。リノベーション費用は2600万円でした。部屋が細かく仕切られていたので、間取りを大幅に変更しています。天井には吹き抜けを設置し、広々と暮らしやすくなりました。
築60年の和風古民家を洋風住宅にリノベーション【2700万円】
4つ目は、築60年の和風古民家を洋風住宅にリノベーションした事例です。リノベーション費用は2700万円でした。古民家リノベーションをすれば、内装の雰囲気も変えられます。和の趣は残しつつ、暮らしやすい洋風住宅にしました。
築200年超の古民家をリノベーション【3300万円】
5つ目は、築200年超の古民家をリノベーションした事例です。リノベーション費用は3300万円でした。築100年以上になってくると、リノベーションする箇所も増えるため、費用相場も高くなります。
古民家は、特有の間取りであることが多く、使っていない部屋が多くなるのも特徴です。リノベーションをすれば、使っていない部屋を取り除く減築リノベーションも可能になります。
古民家リノベーションのメリット
古民家リノベーションは、和の雰囲気を残しつつも、現代の生活スタイルに合った間取りに変更できる点が魅力です。ここでは、古民家リノベーションのメリットを見ていきましょう。
昔ながらの日本家屋の良さを残せる
1つ目のメリットは、昔ながらの日本家屋の良さを残せること。近年建てられている物件は、洋風スタイルを取り入れていることが多いです。そのため、吹き抜け、縁側など日本ならではの趣を感じるられるのも古民家の魅力だと言えます。リノベーションをしたとしても、物件を支える柱はそのままなので、昔ながらの雰囲気を残せる点もメリットです。
古材を活かすことで資源保護につながる
2つ目のメリットは、古材を活かすことで資源保護につながることです。古民家に使われている古材は、現在入手困難と言われており、取り壊さずに古民家を使い続けることで資源保護につながります。
また、古民家に住む際、耐久性に不安を感じる人もいるはずです。しかし、古民家に使われているヒノキやケヤキなどの古材は、800年〜1200年ほど強度が持つと言われています。つまり、築年数の経過した古民家であっても、土台はしっかりとしている物件です。
リノベーション費用はかかってしまいますが、資源保護に配慮した家づくりができるのも古民家の魅力ではないでしょうか。
固定資産税を軽減できる
3つ目のメリットは、固定資産税を軽減できることです。固定資産税とは、毎月1月1日時点で不動産を所有している人に課される費用を指します。固定資産税は、不動産ごとに定められている固定資産税評価額を元に決定するため、支払う費用は人によって異なることが特徴です。
固定資産税評価額は、築年数も考慮し決められます。そのため、古民家をリノベーションした物件に住んだほうが、新築の物件に住むよりも固定資産税を軽減できる点がメリットです。
リノベーションのメリットをさらに知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
古民家リノベーションのデメリット
次に、古民家リノベーションのデメリットを紹介します。
耐震性が低い可能性がある
1つ目のデメリットは、耐震性が低い可能性があることです。当然ながら、古民家が作られたときと、現在とでは、耐震基準が異なります。耐震基準に満たしていないだけでなく、築年数の経過によって、劣化している部分があるはずです。そのため、費用はかかってしまっても、耐震性を強化する必要があるでしょう。
断熱性が低い
2つ目のデメリットは、断熱性が低いことです。古民家が建てられた頃は、今のように冷暖房が発達していません。そのため、どちらかというと風通しのよさを優先して作られています。つまり、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいのが古民家のデメリットです。
耐震性の強化と同じく、古民家リノベーションの際には断熱性の強化も視野に入れるべきでしょう。
予想以上に費用がかかる場合がある
3つ目のデメリットは、予想以上に費用がかかる場合があることです。古民家リノベーションは、耐震性、断熱性の強化、間取りの変更など、大規模なリノベーションになりがち。そのため、想像していたよりも費用がかかってしまうデメリットがあります。
また、リノベーション途中に新たな劣化部分を発見し、リノベーション箇所を追加することも。そのため、古民家リノベーションをする際には、費用を多く準備しておくのがおすすめです。
古民家リノベーションの注意点
古民家リノベーションは、リノベーション箇所が多く、費用がかかってしまうデメリットがありました。次に、古民家リノベーションの注意点を見ていきます。
①必ず耐震性の確保をする
1つ目の注意点は、必ず耐震性を確保することです。1981年6月に、耐震基準が改正されています。そのため、それ以前に建てられた古民家は、それ以降に建てられた物件よりも耐震性が低いと考えておいてください。
まずは、リノベーション業者に耐震性の調査を実施してもらい、どの部分のリノベーションが必要か教えてもらいましょう。耐震性を強化しておくことで、快適さだけでなく、安全面も確保できます。
②断熱性能も忘れずに確認する
2つ目の注意点は、断熱性能も忘れずに確認すること。耐震性と同じく、古民家は断熱性能が低い事例が多いです。どの部分を断熱リノベーションするかは、古民家の状態や間取りによって異なります。そのため、リノベーション業者と話し合い、適切な断熱リノベーションを実施するようにしてください。
また、新たに暖房器具を導入することで、暖かさを確保できます。薪ストーブなどは、古民家だからこそ合う暖房器具です。楽しみながら断熱リノベーションを実施してみてください。
③間取りの変更は最優先
3つ目の注意点は、間取りの変更は最優先にすることです。水回りや外装のリノベーションもするかもしれませんが、間取りの変更を最優先にしてください。その理由は、後から間取りの変更をしようと思っても、希望通りの工事ができなくなる事例が多いからです。
逆に言えば、最初に間取りのリノベーションを終わらせておけば、後から別の箇所のリノベーションを容易に追加できます。
④水回りのリノベーションは重要
4つ目の注意点は、水回りのリノベーションは重要なことです。古民家リノベーションで最も多い事例が、水回りのリノベーションだと言われています。トイレ、浴室、キッチンなどの水回りは、今の生活スタイルに合った最新式のものに変更しておきましょう。
また、水回りは10年周期でリノベーションが必要だと言われているので、古民家をリノベーションするタイミングで、一気に実施しておくのがおすすめです。
⑤屋根・外壁は雨漏りしていないかチェック
5つ目の注意点は、屋根・外壁は雨漏りしていないかチェックすること。古民家は、内装だけでなく外装も劣化している事例が多いです。劣化したまま使っていると、台風の時などに雨漏りなどが発生する可能性があります。そのため、耐震性や断熱性の強化と同じく、屋根や外壁が劣化していないかチェックしておくのがおすすめです。
⑥バリアフリーリフォームも検討する
6つ目の注意点は、バリアフリーリフォームも検討することです。特に、リノベーションした古民家に高齢の人が暮らす予定であれば、バリアフリーリフォームを検討しておくといいでしょう。その理由は、古民家が建てられた頃は、「バリアフリー」という考え方がなかったからです。そのため、段差が高かったり、手すりがなかったりすることがあります。
バリアフリーの観点から古民家をチェックし、適切なバリアフリーリフォームを実施してください。
古民家リノベーションの費用を安く抑えるなら地元工務店がおすすめ!
古民家リノベーションを依頼する際には、以下の3つの選択肢があります。
古民家リノベーションの依頼先
- 地元工務店
- 中堅リノベーション会社
- 大手リノベーション会社
それぞれにメリット、デメリットがあるものの、費用相場を重視するなら地元工務店がおすすめです。
ここでは、地元工務店のリノベーション費用相場が安い理由や、地元工務店に依頼するメリット、デメリットを見ていきましょう。
地元工務店が費用を安くできる理由とは?
地元工務店は、他のリノベーション業者と違い、広告費用をかけていません。広告費用がない分、リノベーションの費用相場も安くなるメリットがあります。
その反面、中堅・大手リノベーション会社は広告費用を使っているので、その分リノベーション費用に上乗せされ、費用相場が上がるのです。また、実際に古民家をリノベーションする際は下請け業者に工事を依頼するので、「下請け業者の利益」「中堅・大手リノベーション会社の利益」を二重で費用を加算されるデメリットがあります。
地元工務店に依頼する場合のメリット・デメリット
地元工務店は、費用を抑えられる点が魅力ですが、デメリットもあります。ここでは、地元工務店に古民家リノベーションを依頼するメリットとデメリットを、費用以外の観点から見ていきましょう。
地元工務店のメリット
地元工務店は、社長自らが古民家リノベーションの打ち合わせに参加します。代理のスタッフが日程などを組んだり、現場の管理をしたりするわけではないので、トラブルに発展しにくい点がメリットです。
また、中堅・大手リノベーション業者に比べると、サービス精神のある人が多い印象があります。そのため、決められた範囲でのサービスだけでなく、良い関係を築いているお客様に対しては、さまざまな要望に応えてくれるでしょう。
地元工務店のデメリット
一方、地元工務店のデメリットは、業者選びをしっかりしないと、品質やサービスに差が出てくることです。中堅・大手リノベーション業者は、業務がマニュアル化されています。そのため、同じ業者であればどの店舗に依頼しても、品質などはさほど変わりません。しかし、地元工務店の場合には、業者選びが重要です。
費用は安くなるものの、業者によっては、品質が低かったり意思伝達がしにくかったりなど、残念な思いをする事例もあります。
絶対に失敗しない地元工務店の選び方
地元工務店は、費用相場が安いメリットがある一方で、業者選びを慎重にしなくてはいけません。費用だけにとらわれてしまうと、後悔することも。
ここでは、失敗しない地元工務店の選び方を紹介します。以下の点に注意しながら、地元工務店を決めてみてください。
古民家リノベーションが得意
地元工務店によっては、得意としている分野はさまざまです。そのため、古民家リノベーションに特化した地元工務店を見つけるのがおすすめだと言えます。古民家は、現在ではほとんど使われていないような古い木材を使っていることが多いので、古民家リノベーションが得意な地元工務店を選ぶことで、湿気なども考慮しつつ工夫してリノベーションしてくれるでしょう。
デザインセンスがある
デザインセンスのある地元工務店を選ぶのがおすすめ。古民家リノベーションは、間取り自体を変更する事例が多いです。デザインセンスのある地元工務店に依頼することで、古民家の広さに合わせた暮らしやすい間取りをデザインしてくれます。
デザインセンスの見極めは、その地元工務店のリノベーション事例を見るのがおすすめです。
「古民家鑑定士」が在籍している
古民家をリノベーションする際には、「古民家鑑定士」が在籍している地元工務店を選ぶのがおすすめです。古民家鑑定士とは、古民家の状態などを評価するプロを指します。古民家鑑定士が在籍している地元工務店に依頼することで、リノベーション予定の古民家を細かく、正確にチェックしてくれる点がメリットです。
「木耐協」に登録されている
木耐協とは、「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合」の略称で、木造住宅の耐震診断や耐震補強技術などの向上を目的に設立された教育、研究機関です。木耐協に登録されている地元工務店は、木造住宅に特化しており、知識も豊富であることが分かります。古民家リノベーションをする際には、木耐協に登録しているかどうかもチェックしておくべきでしょう。
古民家リノベーション費用を抑えるために減税制度や補助金を活用する
先に述べたように、古民家リノベーションは工事箇所が多いことから、費用相場が高くなってしまいます。ここでは、古民家リノベーションに関する減税制度や補助金制度を見ていきましょう。これらの制度を上手に活用することで、古民家リノベーションの費用相場を抑えられます。
減税制度
一定の条件を満たせば、古民家リノベーションの減税制度を受けられます。減税制度を受けることで、費用の負担を抑えられるでしょう。
所得税控除
費用を抑えられる減税制度の1つ目は、所得税控除です。所得税控除には以下3つあります。
所得税が控除される制度
- 投資型減税
- ローン型減税
- 住宅ローン減税
対象となるリノベーションの種類や控除期間、控除額が異なるため、リノベーション内容に合った制度を選びましょう。
固定資産税の減額
費用を抑えられる減税制度の2つ目は、固定資産税の減額です。固定資産税が減額されることで、費用負担が減ります。対象となるリノベーション内容は、以下の4つです。
対象のリノベーション内容と軽減額
- 耐震:2分の1
- バリアフリー:3分の1
- 省エネ:3分の1
- 長期優良住宅化:3分の2
固定資産税の減税制度を受けるためには、リノベーション完了後3ヶ月以内に市区町村へ申告する必要があります。
登録免許税の特例措置
費用を抑えられる減税制度の3つ目は、登録免許税の特例措置です。登録免許税とは、古民家を登記する際にかかる税金です。税率が2%から0.1%に軽減されるので、費用負担が減ります。
登録免許税の特例措置
- 個人が居住する古民家である
- 古民家取得後1年以内に登記している
- 古民家の床面積が50㎡以上
- 住宅用家屋証明書を取得している
参考:税務署「登録免許税の税率の軽減措置に関するおしらせ」
不動産取得税の特例措置
費用を抑えられる減税制度の4つ目は、不動産取得税の特例措置です。不動産取得税は、古民家を取得した際に納める税金を指します。税率が軽減されるので、費用負担が減る点がメリットです。耐震基準を満たすことが条件なので、耐震性能の強化リノベーションを実施すれば、不動産取得税の軽減措置を受けられます。
贈与税の非課税措置
費用を抑えられる減税制度の5つ目は、贈与税の非課税措置です。親や祖父母から、古民家リノベーションに必要な費用を贈与された場合、一定まで贈与税が非課税になる制度です。非課税になるため、費用負担が減ります。非課税枠は、700万円〜3000万円の範囲です。
補助金
ここからは、費用が給付される補助金制度を見ていきます。
省エネに関する補助金
費用を抑えられる補助金制度の1つ目は、省エネに関する補助金です。省エネに関する補助金は、名前の通り、省エネのためのリノベーション費用として支給されます。古民家リノベーションには欠かせない「断熱性の強化」も、内容によっては省エネの補助金をもらえる可能性が高いです。
耐震補強の補助金
費用を抑えられる補助金制度の2つ目は、耐震補強の補助金です。耐震補強リノベーションも、古民家には欠かせません。この際、耐震工事自体にかかった費用だけでなく、耐震診断や補強計画にかかった費用も補助金でまかなえる可能性があります。耐震補強の補助金の対象になる条件などは、自治体によって異なる点に注意が必要です。
バリアフリーにする補助金
費用を抑えられる補助金制度の3つ目は、バリアフリーにする補助金です。介護保険制度の一環で、バリアフリー工事に必要な費用が補助金としてもらえる可能性があります。「出入り口を広げる」「手すりを取り付ける」など、工事内容が細かく決められているのが特徴です。条件に満たしていれば、上限20万円の補助金を受けられます。
自治体による補助金
費用を抑えられる補助金制度の4つ目は、自治体による補助金です。自治体ごとに、補助金をもうけていることがあります。詳しくは、自治体のホームページを見てみてください。
古民家リノベーションの費用を抑えて快適な居住空間を手に入れよう!
古民家に住むためには、どうしてもリノベーションが必要となってしまうため、費用がかかる点がデメリットです。とはいえ、リノベーション業者選びを慎重にしたり、補助金や減税制度を活用したりすることで、費用相場を抑えられます。古民家に必要なリノベーション箇所や費用相場を把握して、快適な空間を手に入れましょう。
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