50坪の家の広さはどのくらい?注文住宅の間取りのコツや事例についても紹介!
「50坪の土地に家を建てるとどれくらいの広さになるのか?」
「50坪の家を建てる時のポイントはある?」
50坪の家といわれてもピンとこない方がほとんどではないでしょうか。
50坪の土地は、注文住宅を建てる際の土地の平均値より大きいため、ゆとりのある大きな家を建てることができます。
一方で、家を建てる際には「建ぺい率」「容積率」などの建築制限により、建てられる家の広さは場所によって異なります。
本記事では50坪の土地に家を建てる際の間取りの事例やポイントを解説していきます。
この記事でわかること
- 注文住宅の広さの平均は約38坪
- 50坪の土地は大人5〜6人が暮らせるゆとりのある家が建てれれる
- 完全分離型や平屋の二世帯住宅も視野に入れることが可能
記事の目次
- 150坪の広さのイメージ
- 250坪の家の広さは平均より広い!
- 3注文住宅の広さの平均
- 3.1注文住宅の広さの平均は約38坪
- 3.250坪の家は大人5〜6人が快適に暮らせる
- 3.350坪の家は平均より広い家を建てられる
- 4建ぺい率・容積率・建築制限とは
- 4.1建ぺい率
- 4.2容積率
- 4.3建築制限
- 550坪の土地はゆとりのある家が建てられる
- 5.1一般的な住宅地の場合
- 5.2高級住宅地の場合
- 5.350坪の土地に建てられる家の特徴
- 650坪の家の間取りの事例
- 6.1①リビングが広く開放感がある家
- 6.2②縦と横を意識する方法で考えられた間取りの家
- 6.3③採光の取れた明るいリビングの家
- 6.4④高級感のある家具を配置した家
- 6.5⑤子供のいる家族におすすめの段差のない家
- 6.6⑥トラッドスタイルの家
- 6.7⑦大きな窓がなくプライバシーが保たれる家
- 750坪の家を建てる上で意識するポイント
- 7.1分散収納
- 7.2完全分離型の二世帯住宅
- 7.3平屋の二世帯住宅の方が良いケースもある
- 7.4家族のこだわりを活かした設計にする
- 7.5おすすめの注文住宅サイト
- 8【まとめ】50坪の家でできることを知って快適に暮らそう!
50坪の広さのイメージ
まずは50坪の土地のイメージから考えていきましょう。
そもそも1坪の広さとは、1辺が6尺(約1.818m)の正方形のことです。さらに1坪=約3.31㎡となります。そこから50坪の広さを計算し、近い面積の例えを見てみましょう。
50坪の広さのイメージ
- 50坪=約165.5㎡
- 正方形の土地の場合、一辺の長さは約12.9m
- 50坪は、バレーボールのコートよりもやや広いくらい
- 50坪は、畳100枚を敷き詰めた広さ相当
いかがでしょうか。50坪の土地が少しイメージしやすくなったのではないでしょうか。
ここからは具体的に50坪の家について解説していきます。
50坪の家の広さは平均より広い!
50坪の土地に建つ家の広さはどのくらいかイメージできますか?50坪の土地は、空間に余裕のある広々とした間取りの家を建てることが可能な土地の広さです。
と言っても、50坪の土地があればそれを全部使って家を建てて良い訳ではなく、建ぺい率や容積率、その他の建築制限などにより、場所によって建てられる家の広さは違います。
それらの点も含め、50坪の土地に建てられる具体的な家の広さのイメージや、注文住宅の間取りのコツや事例などについてご紹介します。
注文住宅の広さの平均
そもそも、注文住宅の広さの平均はどのくらいなのでしょうか?みんながどの程度の広さの注文住宅を建てているかを知れば、50坪の広さもイメージしやすくなるはず。注文住宅の広さの平均について詳しく見ていきましょう。
注文住宅の広さの平均
- 注文住宅の広さの平均は約38坪
- 50坪の家は大人5〜6人が快適に暮らせる
- 50坪の家は平均より広い家を建てられる
注文住宅の広さの平均は約38坪
住宅金融支援機構により行われた「2020年度フラット35利用者調査」では、注文住宅の住宅面積の全国平均は、124.4㎡という結果が出ました。坪数に置き換えると、1坪は約3.3㎡なので、37〜38坪程度ということになります。
住宅面積とは延床面積のことで、建物の各階の床面積を合計したもののことを言います。
50坪の家は大人5〜6人が快適に暮らせる
国土交通省の住生活基本計画によると、都市部以外の一般的な戸建てで、人が豊かな生活を送るために必要な広さは「25㎡×世帯人数+25㎡」と示されています。
つまり3人家族であれば100㎡(約30坪)、4人家族であれば125㎡(約38坪)となります。
50坪は約165㎡なので、この計算式に当てはめると、50坪の家は大人5〜6人が快適に暮らせる広さであることが分かります。
50坪の家は平均より広い家を建てられる
もちろん50坪の土地を使ってまるまる家を建てられる訳ではありません。しかし家の建築に使える土地が25坪であっても、2階建ての家を建てれば延床面積は単純計算で50坪になります。
建築条件にもよりますが、50坪の土地があれば、平均より広い家が建てられると言えるでしょう。
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建ぺい率・容積率・建築制限とは
50坪の土地と言っても、土地をまるまる使って家を建てられる訳ではありません。建ぺい率や容積率、その他の様々な建築制限がかかります。ここでは、家を建てる時に重要なこれらの建築制限について詳しく見ていきましょう。
建ぺい率
建ぺい率とは、建物を真上から見た時の面積のことで、敷地面積に対する建築面積の割合のことを言います。土地の面積に対して、実際に建物を建築できる面積の割合のことです。
建ぺい率は建築基準法により制限が設けられ、さらに各自治体の都市計画により30〜80%程度までパーセンテージが大きく異なります。
計算方法
- 建ぺい率(%)=(建築面積÷敷地面積)×100
この計算方法に当てはめると、例えば50坪の土地に建ぺい率が50%であれば、建築面積は25坪となります。
容積率
容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合のことを言います。延床面積とは、1階・2階・3階など各階の床面積を合計した面積のことです。ちなみに玄関やバルコニー、ロフトなど延床面積に含まれない部分もあります。
計算方法
- 容積率(%)=(延床面積÷敷地面積)×100
この計算方法に当てはめると、50坪の土地で容積率100%であれば、1階・2階・3階の全ての階の床面積を合計して、50坪の広さの家を建てることができます。
この容積率も建ぺい率と同様に、各自治体の都市計画により細かく基準が設けられています。また自治体の用途地域の基準以外にも、建物の前面道路の幅にも影響を受けるので注意が必要になります。
建築制限
建ぺい率や容積率以外にも様々な建築制限があります。家を建てる時に重要な、一戸建ての建築制限を見ていきましょう。
低層住居専用の高さ制限
用途地域の「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」に指定されるエリアは、一戸建てを建てることが多い一般的な住宅地となります。
こちらに土地がある場合は、建物の絶対高さの制限があります。建物の高さは原則として10mまたは12mのうち、都市計画で定められた高さを超えてはならないことと定められています。
道路斜線制限
道路斜線制限とは、道路の通風や日照・採光を確保し、周囲に圧迫感を与えないように設けられた、道路に面した建築物の高さを規制したルールのことを言います。
用途地域や容積率、接している道路の幅などから、建物の高さと位置が決まります。
北側斜線制限
北側斜線制限は、住宅地において、北側隣地にある建物の日当たりを確保するために設けられた高さ制限です。
日影規制
日影規制とは日影による中高層の建築物の制限のことです。周囲の敷地の一定の範囲において、一定時間以上の日影をつくらないために設けられた建物の高さの制限です。
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50坪の土地はゆとりのある家が建てられる
50坪の土地があれば、ゆとりのある家を建てることができます。ただ前述した通り、建ぺい率や容積率、その他の建築制限により、建てられる家の規模は変わります。ここでは、例を上げてどのような家を建てられるのか、イメージを膨らませてみましょう。
一般的な住宅地の場合
まず一般的な住宅地で、「建ぺい率50%、容積率100%」の場合を例として見ていきましょう。
50坪の土地で「建ぺい率50%、容積率100%」の条件となると、「建築面積が25坪で延床面積が50坪」の家を建てることができます。各階が25坪の2階建ての家を建てることが可能です。1坪は約2畳なので、各階が50畳ずつの広さとなります。
これだけあれば、1階部分には、20畳以上の広々としたリビングダイニングに、居室やクローゼットを設け、2階部分には、主寝室の他に複数の子ども部屋や書斎、ウォークインクローゼットなどを設けることができます。
また敷地面積が残り25坪あるので、広い庭や駐車スペースを作ることができます。ただし、庭に延床面積に含まれるガレージなどを設置する場合は、その分を家の面積から引きましょう。
工夫してより広い家にする方法
建ぺい率や容積率が緩和される条件もあります。
例えば、住居などに設置された地下室は、建物の床面積の3分の1以下であれば延床面積に含まれません。このように、ベランダやバルコニー、屋根裏やロフト、玄関なども延床面積に含まれなかったり条件により緩和されたりします。
これらをより広い住空間にする方法として、上手く活用すると良いでしょう。
高級住宅地の場合
高級住宅街とされるエリアは、一般的に建ぺい率や容積率が低めになる傾向にあるので、50坪の土地で「建ぺい率40%、容積率80%」の場合を例として見ていきましょう。
50坪の土地で「建ぺい率40%、容積率80%」の条件であれば、「建築面積が20坪で延床面積が40坪」の家を建てることができます。
一般的な住宅地と比較すると、家の面積は少し狭くなるものの、広い庭を作りガーデニングを楽しんだり、広い駐車スペースを設けたりすることもできます。
50坪の土地に建てられる家の特徴
50坪の土地はゆとりのある広さなので、近年幅広い世代に人気のある平屋を建てたり、家の形を工夫して中庭を作ったりなど、自身のライフスタイルや家族の希望を取り入れた家づくりをすることが可能です。50坪の土地に建てられる家は、以下のような特徴があります。
中庭を作れる
50坪の土地はゆとりのある広さなので、平屋建てを建てることができます。平屋建ては間取り設計の自由度が高いため、家の形を工夫してコの字型やロの字型などにして、中庭を作ることができます。
中庭を作ることで採光を確保したり、自然を近くに感じながら家族との憩いの時間を作ったりすることもできます。
広いガレージを持てる
車1台分の駐車スペースは5坪程度なので、50坪の土地があれば、3台分程度の駐車スペースは確保できると考えられます。郊外であれば車は生活必需品で、家族それぞれ所有していることも珍しくないため、駐車スペースが十分に作れるのは魅了的です。
また、建物の1階部分に駐車スペースを作るビルトインガレージや、屋根付きのガレージを設けてDIYを楽しんだり、マリンスポーツやキャンプ道具などの大きめのアウトドア用品を収納したりすることも可能です。
このように、広いガレージを持てる土地の広さです。
二世帯住宅を建てられる
50坪の土地の広さがあれば、二世帯住宅を建てることもできます。
玄関やキッチン、浴室やトイレなど、全ての設備を世帯ごとに分けた「完全分離型」の二世帯住宅を建てられます。
2世帯を1階部分と2階部分の建物の上下で分ける「横割り」の方法か、建物を縦に区切り各階の一部ずつを2世帯で分ける「縦割り」の方法の間取りがあります。
50坪の家の間取りの事例
50坪の土地に建てられる家のイメージは湧いてきましたか?ここでは、実際に50坪前後の土地に建てられた注文住宅の間取りの事例を参考に見ていきましょう。
①リビングが広く開放感がある家
50坪の土地があれば、20畳以上の広々としたリビングにして、開放感のある間取りにすることもできます。
少数の家族で個室がたくさん必要ない場合は、3LDKなどにして、ゆとりのある空間作りをしても良いでしょう。
広い駐車スペースやリビングを設けることで、人を招きたくなる家の事例です。
②縦と横を意識する方法で考えられた間取りの家
せっかく注文住宅を建てるなら、デザインにこだわるのも良いでしょう。
例えば、リビングにインテリア格子を設置する事例があります。インテリア格子を付ける方法で、空間を圧迫せずに上手く目線を隔てることができます。また、部屋のアクセントにもなる木の縦のラインができあがります。
また、天井の梁を出すことで、しっかりとした木の横のラインができます。縦と横の木質のラインを意識したデザイン性の高い事例です。
③採光の取れた明るいリビングの家
リビングの窓の幅を広くしたり、平屋であれば天窓を設置したりして、採光の取れた明るいリビングを作る事例です。日の光が入る明るいリビングは居心地が良く、自然と家族のくつろぐ場所になります。
④高級感のある家具を配置した家
家具の種類でも部屋のイメージはガラリと変わります。落ち着いた色合いの大きなソファーなどを配置して、家具の雰囲気で高級感を出すという方法もあります。
⑤子供のいる家族におすすめの段差のない家
小さい子どもがいる場合は、段差で転倒するなどの怪我をする心配がありますよね。
平屋建てであれば、階段などの段差を少なくすることができます。また、リビングからウッドデッキへ段差なしで設置する事例があります。リビングから続く家族の憩いの場として空間の広がりができ、安心して子どもが遊べる場所となります。
⑥トラッドスタイルの家
日本の伝統的なデザインが好みの方は「和」の雰囲気を取り入れた外観の家や、「土間」の部分を広めにとる間取りの事例もあります。
土間とは、屋内の床を貼っていない土足のまま入って良いスペースで、昔から日本の家にある物です。車や自転車の整備や、収納空間としても活躍し、近年ではおしゃれな土間のある家の事例も増えています。
⑦大きな窓がなくプライバシーが保たれる家
家が道路に面している部分には大きな窓を作らない間取りにする方法で、プライバシーを保つことができます。
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50坪の家を建てる上で意識するポイント
それでは、50坪の土地に注文住宅を建てる上で意識するポイントをご紹介します。
分散収納
50坪の土地に建つ家は、ゆとりのある空間を生かして、様々な場所に少しずつ収納スペースを設置する「分散収納」という方法がおすすめです。
キッチンの背面に収納棚を設け、奥にはパントリーを作ったり、個室にはウォークインクローゼット、玄関にはシューズクロークなどを設けたりします。
完全分離型の二世帯住宅
50坪の土地に家を建てるなら、親世帯と子ども世帯で完全分離型の二世帯住宅を建てることもできます。
2世帯を完全同居や一部分離にするのではなく、玄関から水回りまで全てを別々にする二世帯住宅にすることで、2世帯のライフスタイルの違いによるストレスが起きません。
平屋の二世帯住宅の方が良いケースもある
両親が高齢で階段の上り下りなどの段差を考慮する場合、平屋で二世帯住宅を建てるケースもあります。
ただ50坪の土地では、平屋で2世帯を完全に分離するのは難しくなってしまいます。そこで、中庭を設けて親世帯と子世帯のプライベート空間を大まかに分ける方法など、間取りの工夫が必要になります。
家族のこだわりを活かした設計にする
50坪の土地があれば、生活を考えた機能面だけでなく、家族のこだわりを活かした設計にすることも可能です。
料理好きならオープンキッチンにしたり、運動を楽しみたいならトレーニングルームやボルダリングスペースを設置したりできます。また、趣味に合わせてシアタールームを作ったり、車やバイクのガレージを設けたりするなど、様々なこだわりを実現することができます。
おすすめの注文住宅サイト
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ウィズホームの注文住宅は、北海道基準の「超」
九州福岡で高断熱・高気密な家づくり - ウィズダムグループ
【まとめ】50坪の家でできることを知って快適に暮らそう!
本記事では50坪の土地に建てられる具体的な家の広さのイメージ、注文住宅の間取りのコツ、事例などについてご紹介しました。
ご紹介したように、50坪の土地があればゆとりのある家づくりができます。目安でいうと大人5〜6人が快適に暮らせる広さであることもご紹介しました。
この記事のまとめ
- 注文住宅の広さの平均は約38坪
- 50坪の土地は大人5〜6人が暮らせるゆとりのある家が建てれれる
- 完全分離型や平屋の二世帯住宅も視野に入れることが可能
建ぺい率や容積率、その他の建築制限には十分に注意した上で、家族の想いを実現する家を建てて快適に暮らしましょう。
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