マンションを購入する際には、年収や年齢が重要な要素となることはご存じでしょうか。
特に、住宅ローンを利用するには年収や年齢によって審査が通りにくいことも。年齢によってメリット・デメリットも変わってくるため、それを把握した上でマンション購入を検討しましょう。
代表取締役 渡邊 亮介
22歳から“利用価値“を重視した一生のマイホーム購入を取り扱う不動産業界に参入。 その後25歳で営業代行会社を設立し、富裕層向けに特化した“資産価値“重視の投資用不動産の売買をスタート。 28歳で(株)EST GROUPを設立。 お客様にとっての“利用価値“と客観的に見た“資産価値“のバランスを重視した住宅購入のサポート事業「ieyasu(イエヤス)」を運営。 注文住宅・土地・一戸建て・マンション購入のサポート実績累計130件以上。投資用不動産の購入サポート実績累計300棟以上。自身でも投資家として都内にビルを所有
マンション購入者の年収や年齢を解説!
マンション購入を決めるには、年収や年齢が重要な要素となります。特に、住宅ローンを利用する際は融資に通ることが必要です。
金融機関の基準をクリアし、余裕をもった返済計画を立てるためには、20代~30代でマンション購入に踏み切るのも一つの手となります。
もちろん、50代や60代でもマンション購入はできますが、貯蓄がどれくらいあるかがカギとなるでしょう。
そこで今回は、マンション購入者の世帯年収や平均年齢、年齢別のメリット・デメリットなどを詳しく解説。自身にとって、マンション購入のベストなタイミングを見極めていきましょう。
マンション購入者の平均年齢
マンションを購入する際は、年収だけでなく年齢も重要なポイントとなります。
国土交通省「住宅市場動向調査報告書」によると、令和3年度のマンション購入者の平均年齢は以下の通りです。
(参照:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf)
一般的に何歳でマンション購入に踏み切っているのか、参考にしていきましょう。
マンション購入者の平均年齢は44.3歳
マンション購入者の平均年齢は、分譲マンションで44.3歳です。中古マンションでは46.4歳となっており、分譲マンションと比べると2.1歳高いことがわかりました。
初めての購入で最も多いのは30代
マンションを初めて購入した人の年齢を見ていくと、もっとも多いのは30代です。マンション購入した全世帯の50%を30代が占めており、40代と比べても20%も多い結果に。
なぜ30代が多いかというと、融資期間が関係していることが挙げられます。住宅ローンの融資期間は、35年が一般的です。30代であれば最長35年のローンを受けることができるため、30代でマンション購入する人が多いといえるでしょう。
2回目以降の購入で最も多いのは60代
2回目以降のマンション購入でもっとも多いのは、分譲マンションの場合60代です。以下の表でもわかるように、中古マンションの購入者は60代が全世帯の半数以上占めています。
分譲マンション | 中古マンション | |
一次取得者のうち30代が占める割合 | 50.5% | 31.7% |
二次取得者のうち60代が占める割合 | 40.5% | 51.8% |
一次取得者のうち30代が占める割合は、中古マンションになると約20%減ります。
一方、二次取得者のうち60代が占める割合は、分譲マンションよりも中古マンションの方が10%以上増えているのが現状です。
二次取得者とは?
二次取得者とは、自ら所有する住宅(不動産)を所持しており、買い替えをする世帯主のことです。
二次取得している全世帯の中で60代が一番多い理由は、定年退職を機に安心の老後を迎えるためであると考えられます。
住宅ローンは利用できるのか、退職金はどれくらい手元に残すのが理想なのかなど、まだ余力がある60代のうちに検討する人が多いのでしょう。
マンション購入者の平均年収
次に、マンション購入者の平均年齢を見ていきましょう。
マンション購入者の平均世帯年収は912万円
マンションの一次取得者・二次取得者の平均世帯年収は以下の通りです。
分譲マンション | 中古マンション | |
令和3年マンション購入者平均世帯年収 | 912万円 | 745万円 |
平成29年マンション購入者平均世帯年収 | 798万円 | 715万円 |
令和3年度マンション購入者の平均世帯年収は、分譲マンションで912万円です。4年前の平均世帯年収は798万円だったので、4年間で11.4万円アップしています。
また、中古マンションに比べて高額となる傾向があるため、平均世帯年収も分譲マンション購入者の方が高くなっています。
マンション購入の一番多い世帯年収層は400万〜600万円未満
マンション購入の一番多い世帯年収層は、400万円~600万円未満です。平均年収となると、1,000万円・2,000万円の人も含まれるため、もっとも多い世帯年収層(中央値)で考えるのがイメージしやすいといえるでしょう。
世帯年収が900万円以上と考えると、限られた人のみがマンション購入できるといったイメージになりますが、400万円~600万円未満であると、広く手が届くのではないでしょうか。
分譲マンション・中古マンション購入者の平均世帯年収
ここからは、令和3年度「住宅市場動向調査報告書」による、分譲マンション・中古マンション購入者の平均世帯年収を紹介します。
一次取得者の平均世帯年収
一次取得者の平均世帯年収は、以下の表の通りです。
分譲マンション | 中古マンション | |
一次取得者の平均世帯年収 | 852万円 | 710万円 |
中古マンションよりも分譲マンションの方が一般的に価格帯がアップするため、分譲マンション購入者の方が世帯年収は高くなっています。
二次取得者の平均世帯年収
二次取得者の平均世帯年収は、以下の表の通りです。
分譲マンション | 中古マンション | |
二次取得者の平均世帯年収 | 1086万円 | 895万円 |
一次取得者よりも二次取得者の平均世帯年収は234万円の差があり、中古住宅との差も大きくなっています。
マンション購入者の平均居住人数
マンション購入者の平均居住人数は、以下の通りです。
分譲マンション | 中古マンション | |
マンション購入者の平均居住人数 | 2.7人 | 2.6人 |
マンション購入者の平均居住人数は、分譲マンションと中古マンションでは大きな差はありません。
一番多い居住人数層は3人
マンション購入者で一番多い居住人数層は3人です。一次取取得者のうち、一番多い年齢層は30代ですので、家族が増えたタイミングでマンション購入に踏み切つ人が多いのかもしれません。
収入にも余裕がでてきて、住宅ローンを35年で組むのにもベストタイミングです。
【マンション購入】年齢別メリット・デメリット
ここまでの統計によると、年収が400万円~600万円未満の30代がマンション購入に踏み切っているのがもっとも多いことがわかりました。
とはいえ、マンション購入のタイミングは個人のライフスタイルによってもまちまちです。20代で購入し将来売却を考える人や、老後の安心に備えて一生の住処にする50代以降の人も。
ここでは、マンションを購入するのはいつ頃がよいのか、年齢別のメリット・デメリットを紹介します。
マンション購入のメリット
まずは、年齢別のマンション購入のメリットから見ていきましょう。
20〜30代の場合
20~30代は、住宅ローンの期間を最長35年で組みやすく、月々の返済も安く抑えることができます。定年前に住宅ローンを完済できる場合が多く、老後は余裕のある暮らしが実現するでしょう。
また、20代~30代のうちは二人暮らしのケースも多く、ファミリータイプのマンションに比べ金額が安く購入できる傾向もあります。
40〜50代の場合
40代~50代にもなると、会社員の場合は役職が付き収入が安定してくる頃です。住宅ローンの審査に通りやすく、高額な融資を受けられる可能性があります。
住宅ローン商品の選択肢も広くなり、ある程度の資産形成もできているため資金計画を立てやすいでしょう。
60代以上の場合
60代以上になると、退職金や貯蓄でマンション購入できる場合が多くなります。住み替えを検討する場合は、売却費用のみでマンション購入できる可能性も。住宅ローンの手続きが不要となるため、それに関わる利子や手数料が必要ありません。
また、シニア向けのバリアフリー住宅にも住めるので、老後の住処への不安が少なくなるでしょう。
マンション購入のデメリット
次に、年齢別のマンション購入のデメリットを紹介します。
20〜30代の場合
20~30代は一般的に資金的に余裕がなく、頭金を多く準備できないことから借入額が大きくなる傾向があります。また、マンションの管理費や維持費などの支払いで、家計を圧迫することも。
結婚や出産などのライフスタイルの変化で、間取りが狭くなってしまう可能性もあるため、物件選びは慎重におこなう必要があるでしょう。
40〜50代の場合
40代~50代は、定年後にも住宅ローンの支払いが残ってしまう可能性が高くなります。
60代半ばで住宅ローンを完済したい場合は、借入期間が10~20年となり、月々の返済負担が大きくなるでしょう。
子供の高校や大学の進学などが重なり、教育費の負担が大きくなる時期でもあります。世帯主が病気の場合は団体信用生命保険への加入ができないため、その点も注意しなければなりません。
60代以上の場合
継続的な給与所得が見込めないため、住宅ローンの審査に通りにくい年齢です。住宅ローンを利用できたとしても10~15年と短期ローンとなるため、月々の返済額は増えるでしょう。
健康面でも審査が通りにくい年齢となるため、マンション購入する際はまとまった自己資金が必要となることが多いです。
【マンション購入】住宅ローンに年齢制限はある?
ここまで、年齢別のマンション購入のメリット・デメリットを紹介してきましたが、60歳以上でも住宅ローンを組めるのでしょうか。
ここからは、住宅ローンの平均返済期間をもとに年齢制限があるのか見ていきます。
住宅ローンの平均返済期間
令和3年度「住宅市場動向調査」によると、住宅ローンの平均返済期間は以下のようになります。
新築マンションの場合
新築マンションの住宅ローン平均返済期間は32年です。住宅ローンの最長期間は35年なので、長期で返済計画を立てる人が多いとわかります。
中古マンションの場合
中古マンションの住宅ローン平均返済期間は29.9年です。新築マンションと比べて約2年の差はあるもの、平均して30年近くの返済期間を設けているのが分かります。
完済時年齢から逆算して考える
上記の結果を踏まえた上で、ほとんどの金融機関では完済期間の上限を決めているので、少しでも早く住宅ローンを借入することが賢明です。
例えば、定年時65歳までに住宅ローンを完済したい場合は、30歳でマンション購入を検討する必要があります。
このように、住宅ローンを利用してマンション購入を検討する際は、完済時年齢から逆算し無理のない資金計画を立てる必要があるでしょう。
【世帯年収別】マンション購入時の住宅ローン目安
マンション購入時、もうひとつ気になるのは一般的な住宅ローンの借入額ではないでしょうか。
ここでは、世帯年収別のマンション購入時の住宅ローンの目安を紹介します。
平均借入額は4016万円
ある住宅メーカーのアンケートによると、住宅ローンの平均借入額は4016万円です。年収別に見ると下記の表の通りとなります。
世帯年収 | 平均借入額 |
300万円代 | 3,127万円 |
400万円代 | 3,566万円 |
500万円代 | 3,828万円 |
600万円代 | 4,068万円 |
700万円代 | 4,345万円 |
800万円代 | 4,334万円 |
900万円代 | 4,644万円 |
1,000万円代 | 4,805万円 |
全体平均 | 4,016万円 |
(引用:https://www.haseko-sumai.com/kurashi/archive/detail_152.html)
住宅ローンは、年収だけでなく年齢やお金の使い方によっても借入額は変わってきますが、平均借入額は一つの目安となるでしょう。
マンション購入における頭金の平均額は429万円
マンション購入における頭金の平均額は429万円です。あくまでも平均額なので、もちろん頭金ゼロでもマンション購入できる場合はありますが、頭金を多く支払えば返済負担が減らせます。
融資期間と年齢に注意する
金融機関では、住宅ローンの融資期間と年齢が定められています。
一部の金融機関を除き、以下のように融資期間の限度額が決められているのです。
- 住宅ローン最長35年
- 完済年齢(一般的に最長80歳)と借入時の年齢差
上記のいずれかのうち、原則短い期間が融資の借入限度額となります。
そのため、完済期間が80歳となれば45歳までに融資を受けなければ、最長35年ローンは利用できません。
返済期間が短くなれば、返済負担額が大きくなり余裕を持った資金計画が立てられなくなります。
結果、住宅ローンの審査も通りにくくなるため、40代後半からのマンション購入のハードルが高くなってしまうのです。
年収や年齢ごとのメリット・デメリットを把握した上でマンション購入を検討しよう!
人生で大きな買い物のひとつとなるマンション購入は、そう簡単に踏み切れない人も多いでしょう。
それぞれお金の使い道やライフスタイルによっても購入すべきベストタイミングは変わってきます。年収や年齢ごとのメリット・デメリットもあるため、それを把握した上でマンション購入を検討することが大切です。
マンション購入を決めるもっとも多い年齢や、住宅ローン借入期間の目安を参考に、資金計画を立てていきましょう。
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