住宅ローンの親子リレーローンとは?メリットやデメリット、注意点を徹底解説!

住宅ローンの親子リレーローンとは?メリットやデメリット、注意点を徹底解説!

記事の目次

  1. 1親子リレーローンとは?
  2. 1.1概要
  3. 2親子ローンの利用条件
  4. 2.1同居中もしくは予定の親子
  5. 2.2借入時に親が70歳未満
  6. 2.3子供の最終返済時が満80歳未満
  7. 2.4返済を引き継ぐ子供は1人
  8. 2.5返済を引き継ぐ子供は1人
  9. 2.6団体信用生命保険への加入
  10. 2.7親子リレーローンの注意点
  11. 3親子リレーローンのメリット・デメリット
  12. 3.1メリット
  13. 3.2デメリット
  14. 4親子リレーローンの審査基準
  15. 4.1①返済負担率
  16. 4.2②融資を受けているか
  17. 4.3③親子間の信用問題
  18. 4.4④収入
  19. 4.5⑤担保評価
  20. 4.6⑥健康状態
  21. 5親子リレーローンがおすすめな人
  22. 5.1親子どちらかの収入で借入が難しい人
  23. 5.2親が高齢で返済期間の制限を受ける人
  24. 5.3子供の住宅購入サポートをしたい親
  25. 6親子リレーローンはメリットや注意点を理解して利用しよう!

親子リレーローンとは?

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親子リレーローンは、親と子が2世代にわたって同一のローンを返済する仕組みのことです。「老後の親の面倒を見たい」「2世帯住宅で子どもと一緒に暮らしたい」という家族のニーズを満たす仕組みです。

ここでは親子リレーローンの概要を紹介します。

概要

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親子リレーローンは、親子がペアを組んで一つのローンを返済する仕組みです。親子ローンという名前ですが、実際のところは、親族でも組むことができます。

はじめは年齢が上の親もしくは親族がローンを返済しますが、定年退職などのタイミングを境にローン返済の引き渡しが行われます。

将来的に親から子にローンが渡ることを前提としている仕組みのため、一般的には、50代前後の親と成人した子どもでローンを組むことが多いです。

親子ローンは新築購入の段階だけではなく、リフォームを行う場合や、住宅同士の統合などの際にも利用できる制度です。

親子ローンの利用条件

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ここでは親子ローンの利用条件を詳しく見ていきます。様々な金融機関が独自の親子リレーローンを提供しているため、金融機関によって若干の変動はありますが、主に以下の要件が設定されていることが多いです。

同居中もしくは予定の親子

親子リレーローンは親子の同居が前提となっている制度です。そのため、審査を通過するためには同居している、もしくは同居の予定がある場合のみ利用できます。

基本的には同居限定の制度なのですが、金融機関によっては同居を条件に含めていない場合もあるので、条件を確認しておく必要があるでしょう。

ちなみに、同居していれば親族でなくても親子リレーローンを利用できる場合があります。たとえば、血縁関係がない子供の配偶者との関係性でも親子リレーローンが使えることもあります。

借入時に親が70歳未満

借入の審査には年齢制限が設けられていることが多いです。具体的には親の年齢が70歳未満、さらに子の年齢が20歳以上というふうに設定されています。

子供の最終返済時が満80歳未満

子供の最終返済時期の設定もされています。親子リレーローンの審査では、返済完了時に満80歳未満に設定する必要があります。

返済を引き継ぐ子供は1人

親子リレーローンの審査では返済を引き継ぐ子は1人に絞る必要があります。たとえば、複数世帯の子供と同居する場合には1人に絞っておく必要があるでしょう。

返済を引き継ぐ子供は1人

親子リレーローンの審査では収入の要件があります。具体的には、親と子の両方が安定した収入を確保できる状態であることが求められています。

たとえば、親の年収が十分余るほどあった場合でも、子の収入が要件を満たしていなければ審査に落ちてしまうのです。

また、会社を退職したあとや転職してすぐの場合は年収が安定しない可能性があると判断され、申し込めない可能性もあります。

団体信用生命保険への加入

親子リレーローンを利用するためには団体信用生命保険(団信)に加入する必要があります。金融機関の方針によっても異なりますが、親と子両方の加入を求められることが多いです。

親子リレーローンの注意点

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親子リレーローンに加入する際は、注意点が存在しますので、併せて確認しておきましょう。
 

借入額

注意点として挙がるのは、借入額を無理のない範囲で設定するということです。

親子リレーローンは借入金額が比較的大きいため、ついつい背伸びした額を借りてしまいがちです。

しかも、長期にわたってローンを借りるわけなので、一度返済計画が狂ってしまうと、調整するのが難しくなってしまいます。

たとえば、ギリギリ払える額に設定してしまうと、経済状況によって返済しづらくなり住宅ローン破産に陥ってしまうケースがあります。

理想の住宅を手に入れられたとしても生活がままならなくなる可能性もあるので、無理なく支払える額を設定するのは注意点として把握しておきましょう。

親子リレーローンのメリット・デメリット

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ここでは親子リレーローンのメリットとデメリットを各4つずつ紹介します。

メリット

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親子リレーローンは借入金額が大きいのにもかかわらず、月々の返済額が抑えられる点が一番のメリットだと言えるでしょう。

他にも親子リレーローンを活用するメリットはあるので、詳しく解説します。

借り入れ金額の増額

親子リレーローンは親子の収入を合算して、借入額が決まるので1世帯で借入するよりも借入額を増やすことができます。

借入額が大きくなるということはその分住宅のクオリティを上げることもできるため、より理想に近い2世帯住宅を建てられる可能性が高まります。

住宅ローン控除の利用

親子リレーローンでは、住宅の持ち分によって住宅ローン控除を受けられます。また、親子リレーローンにおいて子は最初の数年間ローン返済を行う必要がありませんが、住宅ローン控除はローン残高によって適用されるので、子どもは控除を受けられます。

このように、住宅ローン控除を効果的に利用できる点でも親子リレーローンは優れています。

親が65歳以上でも住宅ローン利用可能

一般的な住宅ローンは、完済時に80歳未満であることが条件として設けられています。そのため、65歳の親が20年の住宅ローンを利用するのは不可能です。

ところが、親子リレーローンは子の年齢を基準として返済時期を設定できるので、65歳以上の親でも20年ローンを組むことができます。

親が高齢でもローンを借りられるというのは大きなメリットでしょう。

月々の返済額が抑えられる

親子リレーローンは返済期間を長期に設定することが可能です。そのため1世帯で住宅ローンを利用するよりも月々の返済額を抑えられる可能性があります。

たとえば、3,500万円の住宅ローンを借り入れる場合に、1世帯で返済期間20年に設定した場合、単純計算1年で175万円のローン返済になります。月々だと15万円前後の返済になるでしょう。

しかし、親子2世帯で35年の返済期間に設定した場合、返済は緩和され年間100万円、月8.5万円前後の返済で済みます。

このように、月々の返済額を抑えられるのは大きなメリットと言えます。

デメリット

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親子リレーローンは借入額が大きく、理想の住宅を建てやすいですが、デメリットも存在していますので、合わせて確認しておきましょう。

住宅ローン破産の可能性

親子リレーローンは借入額が大きいことから、背伸びして借入しがちです。35年ローンを組んだ場合、35年もあるから返済に困ることはないだろうと高を括り、住宅ローン破産に追い込まれてしまう人も少なくありません。

住宅ローン破産の可能性も踏まえた上で、余裕を持った借入額を設定することを注意点として把握しておきましょう。

解消が難しい

住宅ローンの解消は難しいため、別居したい場合や、別の家を建てたくなった場合に自由が効かなくなります。

住宅ローンの解消は金融機関にとって非常に大きな損失。そのため、契約時に解消できない旨を記載している場合もありますので、契約時の書類にはしっかりと目を通しておきましょう。

また、親子リレーローンの名義変更などができないケースもあるので、注意点として、併せて確認しておきましょう。

相続でのトラブル

親子リレーローンを利用した場合、子どもに抵当権(住宅相続の権利)がつきます。そのため、兄弟姉妹がいる場合には住宅の相続でトラブルになる可能性があるのです。

子が複数いる家庭で親子リレーローンを利用する場合は、財産分与のことも考慮して誰と組むのかを決める必要があります。

他のローンが組めない

原則として住宅ローンの利用は1世帯に1つまでとなっています。そのため、返済が完了するまで他のローンを組むことができません。

たとえば、子供の返済が始まっていない場合でも、金融機関からは住宅ローンを利用しているとみなされてしまいます。

親子リレーローンを利用すると、他の住宅ローンを使えなくなることは注意点として事前に把握しておきましょう。

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親子リレーローンの審査基準

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ここでは、親子リレーローンの審査基準をまとめます。親子リレーローンの審査基準が公表されていることは少ないですが、基本的には一般的な住宅ローンと同じです。

主に6つの審査基準があります。

①返済負担率

返済負担率が審査基準の中に設けられています。金融機関によって審査基準の変動はありますが、一般的には以下の基準を満たしていれば問題ないと言えます。

年収400万円未満……返済負担率30%
年収400万円以上……返済負担率35%


上記は基準が明確に示されている「フラット35」の返済負担率を参照しています。

②融資を受けているか

親子リレーローンでは、金融機関が定めた融資を利用するという審査条件が定められています。

③親子間の信用問題

親と子の信用情報に傷がついている場合は借入できない可能性があります。また、クレジットカードの利用が毎月限度額ギリギリの場合は審査が厳しくなることがあります。

④収入

親と子の収入が安定しているかは審査で見られます。転職・就職後すぐの場合や、アルバイト・契約社員の場合は安定収入が認められず、親子リレーローンを利用できない可能性があります。

⑤担保評価

購入物件の不動産価値も審査に大きく関わります。希望の融資額が不動産価値と見合っているかを審査で確認されるのです。

注意したいのは古い住宅のリフォームです。価値が分かりづらいので、事前に相談しておくことをおすすめします。

⑥健康状態

親子リレーローンの場合は、経済状況だけでなく健康状態も審査で確認されます。特に親の健康状態においては相当シビアで、大きな病気を経験している場合などは、審査に通らない可能性があります。

とはいえ、住宅ローンは団体信用生命保険に加入することが原則となっている場合が多く、団信の審査に通れば親子リレーローンの審査も通る可能性が高いです。

親子リレーローンがおすすめな人

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最後に親子リレーローンがおすすめな人の特徴をまとめました。結論から言えば、何らかの制限によって住宅ローンが利用できない人に向いている制度です。

親子どちらかの収入で借入が難しい人

親子リレーローンは親子の収入を合算して借入額を決めることができます。そのため、どちらかの収入状況では希望融資額を借入できない場合には親子リレーローンを使うと良いでしょう。

ただし、安定した収入を証明できることが収入の最低要件としてあります。つまり、どちらかの収入が致命的に低い場合には親子リレーローンであっても借り入れが不可能であるということ。

親子の収入を合算することで、より理想に近い物件を購入できるときに親子リレーローンを利用するのが効果的な使い方だと言えます。

親が高齢で返済期間の制限を受ける人

親が高齢で返済期間に制限が設けられている場合に、親子住宅ローンを利用するのは効果的だと言えるでしょう。

一般的に65歳を超えた親が住宅ローンを借り入れるのは厳しい話です。住宅ローンは満80歳未満を対象としているため、貸し付けてくれる金融機関は少ないのです。

しかし、親子リレーローンを利用すれば、親が高齢になった場合でも住宅ローンの借入が可能です。子供の年齢を基準に返済期間を決めているため、年齢の制限を感じることはなくなるでしょう。

また、親が高齢で働いていても望ましい収入を確保できない場合にも親子リレーローンは役立ちます。子どもが親の返済を補填できるため、金融機関も安心してローンの貸付を行ってくれます。

子供の住宅購入サポートをしたい親

親の収入が十分にあって、子供の住宅購入をサポートしたいときに親子リレーローンは役立ちます。

通常、住宅ローンを利用するには、年収・年齢の要件が発生します。年収が少ないから、年齢が若いからという理由で希望の融資額を借りられないケースも多いです。

しかし、親子リレーローンを利用すれば、それらの要件をクリアすることができます。住宅購入をサポートしたい親が親子リレーローンを利用するケースも多いです。

親子リレーローンはメリットや注意点を理解して利用しよう!

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本記事では、親子リレーローンのメリット・デメリット、審査基準、
注意点などを詳しく解説してきました。

親子リレーローンを利用すれば、どちらかの収入を補完することができたり、本来は購入できないクオリティの物件に手を出せたりと、メリットは大きいです。

とはいえ、使い方を間違えると一般的な住宅ローンと同様に住宅ローン破産に陥ってしまうこともあるので、注意点を踏まえてうまく活用しましょう。

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