防音室付きのマンションの特徴は?物件選びの注意点から設置する際の費用を紹介!
記事の目次
- 1防音室付きのマンションは構造が鍵!
- 2防音性の高い建物の特徴
- 2.1鉄筋コンクリート造は最も防音性能に優れている
- 2.2鉄骨鉄筋コンクリート造との違いはない
- 3防音室付きマンションの特徴
- 3.1壁の構造の特徴
- 3.2床や天井の構造の特徴
- 3.3窓の構造の特徴
- 4マンションの防音室の種類とは
- 4.1一室丸ごとリフォーム工事
- 4.2組み立て式防音室を設置
- 4.3壁に吸音材や遮音シートを入れる
- 5マンションに防音室をつくる費用・工事期間の比較
- 5.1マンションに防音室をつくる費用
- 5.2マンションに防音室をつくる工事・設置期間
- 6防音室付きのマンションがおすすめの人
- 6.1楽器を演奏したい
- 6.2歌やセリフの録音・動画撮影をする
- 6.3音楽や映画を良い音響で鑑賞したい
- 6.4集中できる仕事や勉強部屋が欲しい
- 7マンションに防音室をつくる際の注意点
- 7.1管理規約でリフォームができるか確認する
- 7.2高遮音性の防音室はマンションの2階以上では作れない
- 7.3最適なスペックの防音室を選ぶ
- 8賃貸物件の防音室の注意点
- 8.1防音性能を過信しない
- 8.2ルールやマナーを守る
- 8.3湿度管理に注意する
- 9マンションの防音工事の事例
- 9.1ペットの鳴き声対策
- 9.2子供の足音対策
- 9.3外部からの騒音対策
- 10防音室付きのマンションの特徴を知って理想の部屋作りをしよう!
防音室付きのマンションは構造が鍵!
防音室付きのマンションは「構造が鍵!」と言えます。
なぜなら、マンションの構造によって防音性に違いがあるからです。
実際に木造や軽量鉄骨造など木材を使用している建物や壁が薄い建物は防音性が低くなります。
反対に、重量鉄骨造は木造や軽量鉄骨造に比べると壁が分厚くなるので、防音性が高いです。
このように壁が分厚い構造の建物は防音性が高くなるので、防音室付きマンションは防音性の高い構造のマンションを選ぶようにしましょう。
そこでこの記事では、防音室付きのマンションの特徴や種類、物件選びの注意点、設置する際の費用や工事期間について解説していきます。
防音性の高い建物の特徴
防音性の高い建物の特徴は、壁が分厚い構造であることです。
そのため、重量鉄骨構造の建物は防音性が高くなります。
しかし、最も防音性に優れている建物は「鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造」の建物です。
ここでは、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造の建物が「なぜ防音性に優れているのか」を解説していきます。
鉄筋コンクリート造は最も防音性能に優れている
鉄筋コンクリート造は最も防音性能に優れています。
その理由は、コンクリートが使われているからです。
鉄筋コンクリート造とは、主に柱や梁・床・壁が鉄筋とコンクリートで構成されており、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めて作られた物件のことを言います。
このコンクリートの壁や床は、密度が高いため音が通りにくく防音性能に優れているのが特徴です。
鉄骨鉄筋コンクリート造との違いはない
鉄骨鉄筋コンクリート造と鉄筋コンクリート造では、防音性能に違いがありません。
理由は、どちらもコンクリートで床や壁が作られているからです。
現に、鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄骨の柱の周りに鉄筋を組んで、コンクリートを打ち込んである建物のことを言います。
鉄筋コンクリート造と同じようにコンクリートを使用して床や壁が作られているのが特徴です。
このように鉄骨鉄筋コンクリート造も鉄筋コンクリート造もコンクリートが同じように使われているので、防音性能に差はないと言えるでしょう。
防音室付きマンションの特徴
防音室付きマンションには「壁」「床や天井」「窓」のそれぞれの構造に特徴があります。
防音室付きのマンションを選ぶときの注意点となるので、構造の特徴を把握するようにしましょう。
壁の構造の特徴
防音室付きのマンションは、壁の構造に特徴があります。
なぜなら「中空二重構造」の壁を採用しているケースが多いからです。
この中空二重構造の壁とは、壁の内側に軽量鉄骨を挟んで空気の層を設けて、吸音材を敷き詰めた上で石膏ボードを取り付けています。
壁の内側に空気の層を設けることで、遮音性が高くなるのが特徴です。
床や天井の構造の特徴
防音室付きマンションは、床や天井の構造に特徴があります。
理由は、床や天井を通して上下階にも音が伝わってしまうからです。
例えば、床は吸音材や制震ボードといった防音用の資材が使用されています。
また、天井は石膏ボードなどの遮音材や振動を伝えないための防振ゴムが使われることが多いです。
窓の構造の特徴
防音室付きマンションは、窓の構造に特徴があります。
なぜかというと、部屋の防音設備において「窓」は重要な役割を担っているからです。
実際に、窓は日差しを取り入れたり空気を入れ替えたりするために必要な箇所と言えます。
しかし、どうしても開け閉めをすることになるので、防音性を考えると重要なポイントです。
そこで、多くの防音室付きマンションでは「二重サッシ」が採用されています。
二重サッシは、外部と室内の両方から音が行き来できないように作られているのが特徴です。
さらに、高性能な防音室付きマンションになると「三重サッシ」を採用しているところもあります。
マンションの防音室の種類とは
マンションの防音室には3つの種類があります。
ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。
一室丸ごとリフォーム工事
防音室の種類の1つ目は、一室丸ごとリフォーム工事する方法です。
マンションの1部屋をリフォームによって防音室に作り替えます。
例えば、壁や床・天井・窓などの材質を音が伝わりにくい素材に張り替えたり防音性能の高いもの取り換えたりするなどです。
学校の音楽室やカロオケ店のカラオケルームのように、内部で大きめの音を出しても外部に漏れないようにします。
部屋の上下左右すべてを防音工事するので「ドラム」や「ベース」などの音が大きく振動も伝わりやすい楽器でも、外部に響く音や振動を軽減することが可能です。
組み立て式防音室を設置
防音室の種類の2つ目は、組み立て式防音室を設置することです。
組み立て式防音室とは、メーカーから販売されている大きな箱上のユニットのことを言います。
決められたサイズの箱を設置するだけなので、部屋ごとリフォーム工事をする場合よりも手軽に導入できるでしょう。
「部屋が狭くなってしまう」「箱上になっているので多少の閉塞感がる」などのデメリットがありますが、大規模な工事が不要なのでリフォームが難しいマンションでも防音室を設置することができます。
防音性能や部屋の大きさはユニットによって異なりますが、一般的なものであれば「ピアノ」や「フルート」などの管楽器の音は抑えることが可能です。
さらに、性能が高いユニットであれば、「ドラム」などの大きな音が出る楽器も演奏できます。
壁に吸音材や遮音シートを入れる
防音室の種類の3つ目は、壁に吸音材や遮音シートを入れる方法です。
具体的には、壁厚を増やして内部に防音性能の高い吸音材や遮音シートを入れます。
先ほど紹介した「一室丸ごとリフォーム工事」や「組み立て式防音室を設置」に比べると、楽器を演奏するのは難しいと言えるでしょう。
例えば「外部への音漏れを気にすることなく、少し大きめの音で映画を観たい」「受験勉強に集中したいから外の音をシャットアウトしたい」などの理由であれば、十分に防音効果が期待できます。
防音室以外でも住宅のリフォームについて悩んでいる人もいることでしょう。
そこで、住宅リフォームの相場について下記の記事で解説しています。
マンションに防音室をつくる費用・工事期間の比較
ここでは、マンションに防音室をつくるための費用や工事期間を比較していきます。
先ほど防音室の3つの種類を解説しました。
それぞれ特徴や設置方法が違いますが、費用や工事期間も気になるところでしょう。
費用の相場や工事期間の例を紹介するので、防音室の設置を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
マンションに防音室をつくる費用
まずは、防音室を設置するための費用を解説していきます。
マンションに防音室をつくる費用比較
種類 | 一般的な遮音性の防音室 (ピアノや管楽器レベル) |
高度な遮音性の防音室 (ドラムやベースレベル) |
一室丸ごとリフォーム工事 | 200万〜350万円 | 400万〜600万円 |
組み立て式防音室を設置 | 50万〜250万円 | 260万〜300万円 |
壁に吸音材や遮音シートを入れる | 18万〜30万円 | — |
一室丸ごとリフォーム工事
一室丸ごとリフォーム工事の場合は、一般的な防音室(6畳程度)で200万〜350万円程度の費用がかかります。
また、ドラムなど大きな音を防ぐほどの高度な遮音性の防音室(6畳程度)であれば、400万〜600万円程度の費用が必要です。
やはり、1番大掛かりな工事になるので費用が高額になります。
ちなみに、上記はマンションが鉄筋コンクリート造の場合です。
仮にマンションの構造が木造や軽量鉄骨の場合はもともとの防音性能が低いので、さらに50万円ほど費用が増える可能性があります。
組み立て式防音室を設置
組み立て式防音室を設置する場合は、一般的な防音室で50万〜250万円程度、高度な遮音性の防音室で260万〜300万円程度の費用が必要になります。
費用に開きがあるのは、防音室の広さによって金額が変わるからです。
組み立て式防音室の大きさ別の費用
防音室の広さ (一般的な遮音性) |
費用 | 防音室の広さ (高度な遮音性) |
費用 |
0.8畳 | 50万〜70万円 | 3.4畳 | 約260万円 |
3畳 | 100万〜170万円 | 4.6畳 | 約300万円 |
4.3畳 | 150万〜250万円 | — | — |
例えば一般的な防音室の場合は、0.8畳の小さめのもので50万〜70万円程度、グランドピアノが入れられる3畳タイプで100万〜150万円程度になります。
また、高度な遮音性の防音室の場合は、3.4畳で約260万円、4.6畳で約300万円です。
どちらも「一室丸ごとリフォーム工事」と比較すると、5割〜7割程度の金額で設置できるのが特徴です。
壁に吸音材や遮音シートを入れる
壁に吸音材や遮音シートを入れる場合は18万〜30万円程度の費用となり、最も安く工事できます。
簡易的なリーフォームとなるので低コストですが、壁内部の石膏ボードを二重にするなど工夫をすることでさらに防音性を高めることが可能です。
また、換気口の音漏れ防止のために換気口部品を交換したり、ダクトに吸音材を設置したりする方法もあります。
換気口のリフォームであれば、2万〜5万円程度で取り替えが可能です。
マンションに防音室をつくる工事・設置期間
続いて、防音室を設置するための工事期間について解説していきます。
防音室の種類別の工事期間
種類 | 工事期間や設置期間 |
一室丸ごとリフォーム | 1〜4週間 |
組み立て式防音室を設置 | 半日〜1日 |
壁に吸音材や遮音シートを入れる | 1〜3日 |
一室丸ごとリフォーム工事
一室丸ごとリフォーム工事の工事期間は、1〜4週間程度の期間が必要になります。
さらに、事前の打ち合わせなどを含めると、申し込みから2ヶ月程度はかかると考えておくとい良いでしょう。
実際に工事が始まれば、住めない期間が出る可能性もあります。
事前の打ち合わせで工事内容や工事期間について確認することが重要です。
工事内容や施工会社によって必要な工事期間が異なるので、防音室を使いたい日から3ヶ月ほど前には施工会社に相談するようにしましょう。
組み立て式防音室を設置
組み立て式防音室を設置する工事期間は、半日〜1日程度で設置が完了します。
すでに出来上がっているユニットを組み立てるだけなので、発注から完成までは1番早いです。
ただし、メーカーによっては在庫がない場合もあるので、余裕を持って使いたい日の1ヶ月ほど前にはメーカーに問い合わせをする必要があります。
工事期間はほとんどありませんが、発注から到着までに時間がかかる可能性があるので、注意が必要です。
壁に吸音材や遮音シートを入れる
壁に吸音材や遮音シートを入れる工事期間は、1〜3日程度の期間がかかります。
簡易的なリフォームなので、比較的早く完了することが多いです。
ただし、施工会社との打ち合わせや施工会社との日程調整があるので、防音室を使いたい日の1ヶ月ほど前には施工会社に相談する必要があります。
実際の工事期間は短いですが、依頼してから施工完了まで時間がかかる可能性があるので注意しましょう。
防音室付きのマンションがおすすめの人
防音室付きのマンションに住みたい人は「楽器を演奏したい人」「歌やセリフの録音をしたい人」など、理由がさまざまです。
実際に「自分は防音室があったほうがいいのかな?」と悩んでいる人もいることでしょう。
ここでは、防音室付きマンションがおすすめの人を紹介していきます。
楽器を演奏したい
楽器を演奏したい人は、防音室をマンションに設置することがおすすめと言えます。
理由は「毎日、練習したい」と思っても演奏場所を確保するのが大変だからです。
例えば自宅に音漏れを気にすることなく演奏できる空間があれば、気兼ねなくいつでも練習できます。
さらに練習時間を確保することができて上達が早くなることでしょう。
また、バンドメンバーを自宅に呼んで練習すれば、レンタルスタジオのレンタル代を節約することも可能です。
このように楽器を演奏したい人は、防音室の設置を検討しましょう。
歌やセリフの録音・動画撮影をする
歌やセリフの録音・動画撮影をする人は、防音室をマンションに設置することがおすすめと言えます。
理由は、録音するときや撮影をするときに周りの音が入ってしまう可能性があるからです。
防音室というと「自分が出す音が外に漏れること」を防ぐためのものですが、外部の音をその部屋に入らないようにする役割もあります。
どうしても静かなところで録音したくても、なかなかそのような場所は見つかりません。
自宅で気兼ねなく録音や撮影ができれば、安心して行えます。
このように防音室は「外部の音が気になって録音や撮影がうまくできない」と言う人におすすめです。
音楽や映画を良い音響で鑑賞したい
音楽や映画を良い音響で鑑賞したい人は、防音室をマンションに設置することがおすすめと言えます。
理由は、自分の趣味の世界に没頭できる時間を作ることができれば、心のリフレッシュができるからです。
実際に現代はストレス社会と言われていて、誰でもストレスを抱えているのでどうやって発散するのかが重要になります。
そのような場合でも自宅にリフレッシュする空間があれば、ストレスの発散につながると言えるでしょう。
このように自分の趣味の時間を大切にしたい人は、防音室の設置がおすすめです。
集中できる仕事や勉強部屋が欲しい
集中できる仕事や勉強部屋が欲しい人は、マンションに防音室を設置することがおすすめと言えます。
理由は、テレワークの普及により自宅で仕事をする人が増えているからです。
現にコロナ禍で、在宅ワークに切り替えている人が多くなっています。
しかし、自宅はもともと仕事をする環境ではないので、なかなか集中できません。
そんなときに防音室があれば、周りの音をシャットアウトして仕事に集中できるようになるでしょう。
このように仕事や勉強が集中できるスペースが欲しいと言う人は、防音室を設置することがおすすめです。
マンションに防音室をつくる際の注意点
マンションに防音室をつくる際には、3つの注意点があります。
注意点を理解してから、防音室の設置を検討しましょう。
管理規約でリフォームができるか確認する
注意点の1つ目は、管理規約でリフォームができるのかどうか確認することです。
マンションによっては専有部分のリフォームに制限があります。
また、賃貸の場合はマンションオーナーが嫌がる可能性があるので、ハードルが高いです。
どちらにしても、無許可でリフォームすることはできないので、防音室の設置を検討する前に管理規約を確認するようにしましょう。
高遮音性の防音室はマンションの2階以上では作れない
注意点の2つ目は、高遮音性の防音室はマンションの2階以上では作れないということです。
マンションの場合は部屋そのものの重さに制限があり、ドラム演奏にも対応した「高遮音性の防音室」は作れない可能性があります。
理由は、防音性能を高めるために壁や床・天井を分厚くするので部屋そのものが重たくなるからです。
実際に防音性能を高めるためには、音を通しにくい密度の高い素材を使用します。
密度の高い素材はどうしても重たくなるので、遮音性の高い防音室ほど重たくなるのが特徴です。
また、そのような高遮音性の防音室をつくるには、重さに耐えられるようにするために床の工事が必要になります。
しかし、マンションの2階以上の場合は構造上床の補強工事ができません。
このように高遮音性の防音室はマンションの階数によって作れない可能性があるので、防音室の設置を検討する前に「どのレベルの防音室なら設置が可能なのか」施工会社に相談するようにしましょう。
最適なスペックの防音室を選ぶ
注意点の3つ目は、最適なスペックの防音室を選ぶことです。
防音室は決して安い買い物ではないので、自分にとって最適な防音室を選ぶ必要があります。
例えば「とりあえず1番遮音性の高い防音室にしよう」と自分に必要のないスペックの防音室を選ぶと、無駄な費用がかかってしまいます。
反対に、費用を抑えることを優先してしまうと、思ったような効果を得られない可能性が高いです。
このように自分にあった防音室を選ぶことが注意点の1つになります。
そこで、防音室の3つの種類におすすめの人を解説していきます。
一室丸ごとリフォーム工事するタイプがおすすめの方
一室丸ごとリフォーム工事をするタイプは、次のような人におすすめです。
おすすめの人
- マンションの利用規約でリフォーム工事が制限されていない
- 防音性能だけではなく、住宅内のデザインを気にする
- 趣味の部屋や仕事部屋として、内装にこだわりたい
- 将来的に引っ越す可能性が低い
- 防音室だけではなく、住宅全体のリフォームを考えている
上記のように、マンションがリフォーム可能で防音性能に加えデザインもこだわりたい人は「一室丸ごとリフォーム工事するタイプ」がおすすめです。
組み立て式防音室を設置するタイプがおすすめの方
組み立て式防音室を設置するタイプは、次のような人におすすめと言えます。
おすすめの人
- 高遮音性の防音室が欲しいけど、できるだけ予算を抑えたい
- 将来的に、引越しをする可能性が高い
- なるべく早く防音室を手に入れたい
- デザイン性にこだわりがなく、とにかく防音室が欲しい
以上のように、低予算でなるべく早く防音室を手に入れたい人は「組み立て式防音室を設置するタイプ」がおすすめです。
壁に吸音材や遮音シートを入れるタイプがおすすめの方
壁に吸音材や遮音シートを入れるタイプは、次のような人におすすめです。
おすすめの人
- 楽器を演奏するわけではないが、ある程度静かな部屋が欲しい
- 在宅ワークに切り替えたため、集中して仕事できる空間が欲しい
- 子供が受験生なので、集中して勉強できる場所を作ってあげたい
- 将来的に引っ越す可能性が低い
上記のように「楽器を演奏するわけではないけど、自分だけの静かな空間が欲しい」という人は「壁に吸音材や遮音シートを入れるタイプ」がおすすめです。
賃貸物件の防音室の注意点
賃貸物件で防音室がある場合には、3つの注意点があります。
「防音室があるなら嬉しい」と注意点を無視してその賃貸物件を利用すると、トラブルに巻き込まれるかもしれません。
賃貸物件での防音室の注意点をよく理解した上で、その物件を契約するようにしましょう。
防音性能を過信しない
注意点の1つ目は、防音性能を過信しないことです。
防音設備や建築物の構造によっては、防音室でも音が外に漏れてしまうかもしれません。
防音室については、入居前に取り扱っている不動産会社に遮音性能などの情報を確認するようにしましょう。
また「防音室だから大丈夫!」と過信してはいけません。
例えば床に遮音・防振マットを引いたり音量を調節したりするなど、自分でできる対策はとるようにしましょう。
ルールやマナーを守る
注意点の2つ目は、ルールやマナーを守ことです。
防音室付きの部件でも、利用にあたってはさまざまなルールがあります。
例えば「楽器の演奏は22時まで」や「打楽器は禁止」などです。
このようにルールが決められている物件は多いので、必ずルールを守るようにしましょう。
また、ピアノがOKでも重さの関係で「グランドピアノは禁止」という物件は少なくありません。
防音室があるといっても「音を出すための細かなルール」が存在するので、必ず確認してから入居するようにしましょう。
湿度管理に注意する
注意点の3つ目は、湿度管理に注意することと言えます。
防音性能の高い物件は部屋の気密性が高いため、空気の循環が悪くなりやすいのが特徴です。
そのため、湿気の影響により楽器や音響設備などが劣化してしまう可能性があります。
演奏していないときに換気するなど、湿度管理は重要な注意点の1つです。
マンションの防音工事の事例
マンションの防音工事の3つの事例について解説していきます。
例えば、日々の生活の中で防音工事をするべきかどうかで悩むことがありませんか。
楽器を演奏したり大音量で映画を鑑賞したりするわけではないけど「こんな音も他の住人には迷惑なのかな?」と思うことがあるでしょう。
ここでは、誰にでも起きそうな3つの防音対策について解説していきます。
ペットの鳴き声対策
ペットの鳴き声対策には防音カーテンやインナーサッシがおすすめです。
費用は防音カーテンのほうが安いですが、防音カーテンでも高価格な製品の場合はもう少し費用を出せばインナーサッシを取り付けることが可能になります。
窓の内側にもう一つ窓を追加するインナーサッシは防音カーテンよりも効果が高いです。
このようにペットの鳴き声対策には、防音カーテンやインナーサッシがおすすめと言えます。
しかし、ペットの鳴き声の防音対策として最も効果的なのは、無駄吠えをなくす「しつけ」です。
日頃からペットと飼い主の信頼関係を強い絆で結ぶことが、1番の防音対策と言えます。
防音工事の必要性
ペットの鳴き声対策をする場合は、小型犬などであれば本格的な防音対策は必要ないでしょう。
しかし、大きな声を発する大型犬などの鳴き声になると、楽器演奏と同じくらいの防音対策が必要になります。
ただし、ペットは生き物なので教育をして無駄吠えをなくすなどの防音工事以外の防音グッズによる対策も可能です。
したがって、ペットの鳴き声対策は防音工事ではなく防音グッズで対応することがおすすめと言えます。
防音工事の種類
ペットの鳴き声対策では、窓を二重にするか防音カーテンの設置がおすすめと言えます。
理由は、ペットの鳴き声は窓を伝って屋外へ漏れるからです。
そこで、効果的な対策は「防音カーテン」による対策と言えます。
防音カーテンであれば、簡単に設置できて費用も抑えることが可能です。
防音工事の費用
ペットの鳴き声対策の防音工事費用は、3.5万円〜6万円程度になります。
ペットの防音対策に効果的な防音カーテンは、安価なものから高価なものまでたくさんあるのが特徴です。
ただし、安価なものは効果が薄いものもあるので、安すぎる防音カーテンは効果が期待できない可能性があります。
例えば、密閉性の高い「音漏れ防止共布ありタイプ」の防音カーテンの価格の場合。
- 幅81cm〜170cm、丈81cm〜100cmで36,000円程度
- 幅81cm〜170cm、丈161cm〜180cmで57,000円程度
上記のように一般的なカーテンの大きさで57,000円程度の費用になります。
子供の足音対策
子供の足音対策には、タイルカーペットがおすすめと言えます。
子供の成長を考えるとリビングや廊下を走り回るのは長くても10年程度です。
短期的な防音対策で十分効果があると考えられるので、大規模な防音床の工事は必要ありません。
ただし、子供の成長とともに「飛び跳ねをすると、下に住んでいる人に迷惑がかかる」ということを教育するのが1番です。
さらに、室内でボール蹴りなどをさせずに体を動かすために週末は公園などへ連れて行ってあげると良いでしょう。
防音工事の必要性
子供の足音対策には、大規模な防音工事は必要ありません。
しかし、子供の飛び跳ねによる音は重量床衝撃音といって、直接響く「ドンドン」という音です。
その一方で、スプーンや食器を床に落とす音は軽量床衝撃音といって「コン」という音がします。
このような騒音は普通に生活していればよく起こりうる騒音ですが、簡単に解決する方法としてパネル式の防音タイルカーペットがおすすめです。
防音工事の種類
子供の足音対策には、先ほど紹介した「防音タイルカーペット」がおすすめです。
おすすめの理由は「低コスト」「デザインが自由」「部分的に張り替えられる」の3つあります。
まず1つ目は、必要な枚数だけ購入できるのでコストを抑えることができることです。
2つ目は、好きな色を組み合わせて自由なデザインが楽しめること。
そして3つ目は、汚れてしまったら汚れた部分だけ張り替えることができることです。
フローリングの床のどに必要な部分だけ防音カーペットを敷くことで、軽量床衝撃音だけではなく重量床衝撃音も減らすことができます。
素材も布地だけではなく、コルク素材のものもあってインテリアの好みで選択できるのが特徴です。
防音工事の費用
子供の足音対策の費用は、1万円〜3.5万円程度です。
防音タイルカーペットの費用を紹介します。
- 防音タイルカーペット(40cm×40cm×10mm)1枚600円程度、6畳で約3.5万円
- コルク素材のカーペット(2mm厚)1枚180円程度、6畳でやく1万円
上記のように防音タイルカーペットであれば、低コストで防音対策が可能です。
外部からの騒音対策
外部からの騒音対策は、インナーサッシがおすすめと言えます。
理由は、中途半端な防音グッズを試しても効果が期待できないからです。
実際に騒音の原因によって効果が出る対策が異なります。
いろいろな防音対策を試して結果的にインナーサッシを設置するのであれば、初めからインナーサッシを設置するほうが費用は安いです。
さらに、インナーサッシは防音対策だけではなく断熱性能も高いので、夏場や冬場のエアコン代を節約することも可能になります。
防音工事の必要性
外部からの騒音対策の場合は、騒音によってストレスを感じるようであれば防音工事が必要と言えます。
理由は、騒音は人によって感じ方が変わるからです。
例えば「うるさくて眠れない」と睡眠を邪魔されるくらいの騒音であれば、すぐに防音工事をしたほうがいいでしょう。
そもそも、我慢できるレベルの騒音であれば、防音工事をするかどうかで悩むことはありません。
生活をする上で防音工事が必要と思ったときに防音工事を行いましょう。
防音工事の種類
外部の騒音対策には、インナーサッシがおすすめと言えます。
理由は、インナーサッシは防音対策だけではなく、断熱効果も期待できるからです。
外部の騒音対策には、防音カーテンや防音シートなどいろいろな対策があります。
しかし、結果的に効果がなくて違う対策をするのであれば、初めからインナーサッシを設置するほうが効果的です。
さらに、インナーサッシは断熱効果があるので、エアコン代の節約もできます。
防音工事の費用
外部の騒音対策の防音工事の費用は、インナーサッシの設置であれば5万〜40万円程度になります。
取り付ける窓ガラスの種類によって費用が大きく異なります。
例えば一般的なガラスであれば、5万〜12万円程度で設置可能です。
また、ペアガラスを使用した場合は40万円近く必要になることがあります。
防音室付きのマンションの特徴を知って理想の部屋作りをしよう!
防音室付きのマンションの特徴や種類、物件選びの注意点、設置する際の費用や工事期間について解説しました。
防音室の設置には3つの種類があります。
防音室の3つの種類
- 一室丸ごとリフォーム工事
- 組み立て式防音室の設置
- 壁に吸音材や遮音シートを入れる
さらに「自分が何のために防音室が必要なのか」また「どのタイプが適しているのか」をよく考えて選ぶことが重要です。
普通のマンションでは「外に音が漏れて迷惑ではないかなあ」と楽器の練習をするにも気を使って、思うように練習できない人も多いことでしょう。
あなたも防音室付きマンションの特徴を理解して、理想の部屋作りをしましょう!
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