女性の一人暮らしの食費はいくら？平均額や自炊で節約する方法を伝授！

一人暮らしを始めたけれど「女性の一人暮らしの食費ってどれくらいなのか」気になってはいませんか。
仕事が忙しくなると、ついつい外食やコンビニで済ませてしまう方も多いでしょう。
「食費がかさんで貯金ができない」なんて方も少なくないと思います。

そこで本記事では、女性の一人暮らしでかかる食費の平均や食費を抑える方法・食費を2万円以内にする方法を解説します。

食費が人より多いと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

節約しようと考えた時、まず意識するのは食費なのではないでしょうか。一人暮らしだと、朝とお昼はコンビニで、夜は外食やデリバリーに頼ってしまって、ついつい食費がかさむ…なんてことも多いかもしれません。

全て自炊でまかなうことができれば理想的ですが、いきなり全部自炊に切り替えても、なかなかうまく続かないものです。仕事が忙しくて料理をする時間がないという方もいるでしょう。

節約を心がけるなら、毎月食費にいくら支出しているか把握しておくことも大切です。政府の調査によると、一人暮らしをしている女性の食費は、平均で月に34,850円。他の人と比べて食費が高いのか低いのか、ひとつの目安として参考にしてみてください。

それでは、一人暮らしをしている女性の食費について、データに基づいてご紹介していきます。今回は、2020年度に総務省統計局が行った「家計調査結果」を参照しています。

「家計調査結果」では、一人暮らしをしている女性の食費を、年齢によって区分して発表しています。年代別の平均、そして全世代の平均の食費についてみていきましょう。

34歳以下の女性では、食費の平均は29,457円でした。大学生や専門学生など、仕事に就いていない一人暮らし世帯も含まれますが、全体平均よりも少し低い傾向がみられます。

35〜59歳の女性の平均額は、34,366円となっています。仕事が忙しい時に外食やテイクアウトなどを利用する、付き合いでの食事があるなどといった点で、やや食費がかかりやすくなっています。

60歳以上の女性の平均額は、36,270円となっています。現役世代と比べても、大きな変化はありません。

上記3つの世代の食費を平均すると、34,850円となります。男性の平均額が約42,000円ですから、男性と比べると食費はかかりにくいといえます。

「家計調査結果」では、仕事をしている一人暮らしの女性のみで計算した平均の食費も発表しています。全体平均と比べ、どのような特徴があるのかチェックしてみましょう。

勤労していない世帯を含めた食費の平均は、36,729円でした。ここには、一人暮らしをしている大学生や専門学生が含まれています。

単身かつ勤労世帯である女性の平均食費は38,393円でした。全体平均に比べると、勤労世帯の食費はやや高くなっていることがわかります。とはいえ、1日あたりの食費は1,200円強ですから、全ての食事を外食でまかなうことは難しいでしょう。

ここからは、所得に応じた理想的な食費の割合を解説していきます。所得に対して食費のウエイトが大きすぎないか確認しておきましょう。

理想の食費の割合は、男性・女性問わず、手取り収入の15％が目安と言われています。手取りが20万円だった場合、食費は3万円以内に抑えるとよいでしょう。

では実際に、手取り額に応じた理想的な食費の目安を、具体的な数字を挙げてみていきましょう。今の食費と比べて、どれくらい節約すれば理想に近づけるのか、節約の参考にしてみてください。

手取り20万円の場合、食費は30,000円までが理想です。1ヶ月30日とすると、1日あたりの食費は1,000円です。

手取り25万円の場合、食費は37,500円前後が理想です。1日あたりの目安は1,250円です。先ほどご紹介した食費の平均とほぼ同じくらいです。

手取り30万円の場合、食費にかけられるのは45,000円前後が理想です。1日あたりの目安は1,500円です。

手取り35万円の場合、理想的な食費は52,500円前後となります。1日あたりの目安は1,750円です。お手頃な価格のお店を選べば、ランチやディナーを外で済ませることができるかもしれません。全て自炊でまかなうのであれば、かなり余裕をもった金額といえます。

手取り40万円の場合、食費に60,000円ほどかけることができます。1日あたりの目安は2,000円です。平均額に比べると、高額な支出であることがわかります。これくらいの金額であれば、自炊が難しい場合でも、外食やテイクアウトに頼ることができるでしょう。

ここからは、食費を抑えるためのポイントをみていきましょう。ちょっとした心がけでも、積み重ねることで無駄が減り、節約に繋げることができます。

外食の頻度が高いと、どうしても食費がかさみがちです。一人で外食をすることが多いようであれば、自炊を増やしてみましょう。友人や同僚との食事・飲み会が多い時は、それ以外の日の外食を減らして調整するのがおすすめです。

買い物に行くと、必要な食材以外もつい買ってしまうことがあるかもしれません。一週間分の献立をあらかじめ決めて、必要なものだけをまとめて買う、セール品以外は買わないなど、賢い買い物を心がけましょう。ポイントが多くもらえる日、特売日など、お得な情報をチェックしておくことも大切です。

また、一般的なスーパーではやや高額な食材も、業務用スーパーですと安価に購入できることがあります。量が多いことがありますので、日持ちしにくいものは冷凍保存をおすすめします。

最近は、ネットスーパーも普及していますので、お米や水などの重いものを買う時に活用してみてください。

外食は、ディナーよりランチを利用するのがおすすめ。同じお店・同じ料理でも、ディナータイムは料金が高めに設定されていることが多いです。また、夜はお酒を飲むこともありますから、金額が上がりやすくなります。お得に外食を楽しむなら、ランチタイムを狙いましょう。

お弁当と一緒についお菓子を買ったり、会社帰りにお酒とおつまみを買ったり。コンビニは、ついつい“ついで買い”をしてしまいがちです。数十円の差ではありますが、お酒やお菓子は、スーパーに比べると割高です。節約を意識するなら、なるべくコンビニに立ち寄らないように心がけましょう。

手軽にドリンクが買えて便利な自動販売機ですが、コスパ面を考えると利用は控えたほうがよいでしょう。会社の自動販売機でコーヒーを買う、というのが習慣になっている方もいるかもしれません。ドリンクはスーパーで買う、水筒にお茶を入れて持っていくなどして、支出を抑えます。

遅い時間にスーパーに行くと、割引シールがついているお惣菜も多いです。少しでも食費を抑えるのであれば、割引商品を選んで買うとよいかもしれません。もちろん、保存には向きませんが、その日中に調理するものや、すぐに食べるものであれば、割引シールがついた商品を選んでも問題ないでしょう。

少しでもお得に買い物や食事をするなら、割引クーポンを積極的に利用しましょう。お店でもらえる紙のクーポンだけでなく、最近ではさまざまなアプリでクーポンが配布されています。スーパーやレストランに行く前に、使えるクーポンがないか調べておくことをおすすめします。

食材をたくさん買ったけど使いきれなかった、使う頃には傷んでいたなどということはなるべく避けたいものです。食材が無駄にならないよう、使い切れる分だけの量を購入しましょう。余らせてしまった食材は、冷凍保存がおすすめです。

財布にお金がたくさん入っていると、買う予定がなかったものまで買ってしまいます。引き出したお金をまとめて入れるのではなく、少額ずつ財布に持つようにしましょう。キャッシュレス決済アプリを使っている場合は、利用額の上限を設定しておくと、使いすぎを防ぐことができます。

月の食費を記録しておくと、毎月いくら使ったのかを把握できるようになります。また、無駄遣いがなかったか見直すことができるので、自然に節約を意識できます。最近は、レシートを読み取るだけで自動入力してくれる家計簿アプリもありますので、積極的に活用しましょう。

食費を抑えるために、とりあえず自炊しようかな、と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、仕事が忙しくて料理をする時間がない、そもそも料理が得意ではないといった方もいるでしょう。

自炊は、節約に繋がりやすい場合と、そうではない場合があります。自炊と外食どちらが節約になるのか、生活スタイルなどを考慮しながら、自分に合うやり方を探してみてください。

ほぼ毎日料理ができるようであれば、やはり自炊が理想です。一人暮らしの場合、一度の食事では食材を使い切れない場合が多く、余らせてしまうこともあるでしょう。料理をする時間が確保できる、ある程度料理ができる方であれば、自炊することで食費をぐっと抑えられます。少し多めに作っておけば、お弁当のおかずにまわすこともできますし、冷凍保存して翌日以降に食べることもできます。

一方で、遅くまで仕事をしていて料理をしている余裕がない、料理に慣れていないという方は、なかなか自炊が続かないこともあります。このような場合は、少しずつ、できる範囲から自炊を始めていくのがおすすめです。

外食は、食費を抑えることには繋がりにくいものの、時間の節約を優先したい時に向いています。料理する時間を省いて、平日は休む時間をしっかりとりたいという方は、外食やテイクアウトを利用するとよいでしょう。飲食店での食事だけでなく、宅配のお弁当、レンジアップですぐ食べられる冷凍パスタやラーメンなどを活用する方法もあります。

少しでも節約したいという場合は、朝食を自分で用意してみましょう。トーストと目玉焼き、シリアルとフルーツなど、忙しい朝でもすぐに準備できるようなメニューがおすすめです。

時間的・スキル的に自炊は難しい、でもできるだけ食費を抑えたいという場合は、主食を自分で用意し、おかずだけを購入します。ご飯を炊く、食パンをトースターで焼く、パスタを茹でるくらいであれば、自炊に慣れていない方でも難しくないでしょう。

お惣菜コーナーのおかず、冷凍のから揚げや餃子などを組み合わせると、忙しい日でもそれほど時間をかけることなく食事を用意することができます。

手間や労力がかかるから、自炊を長く続けられない…と諦めてしまう方もいるかもしれません。全てを自炊しようと意気込むと、かえってストレスになってしまうこともあります。ここでは、無理なく自炊を続けるポイントを3つご紹介します。

節約とは逆行してしまうようですが、たまには外食をして息抜きをすることも大切です。忙しい時や、疲れている時は、自炊をお休みしても構いません。

ですが、食費をオーバーするような外食を続けていては、せっかくの自炊が無駄になってしまいます。あらかじめ食費の中から、外食のための予算をとっておく、節約して余った食費を外食にまわすなどして楽しみましょう。日々の節約意識も高まるので、モチベーションも上がります。

自炊を始めたばかりの方や、料理に慣れていない方は、手間のかからないメニューから作っていくのがおすすめです。お店のような手の込んだ料理や、凝った料理を家で楽しめるのも自炊の魅力ではありますが、失敗しにくく、簡単な料理を作ることも、自炊を長続きさせる秘訣です。

お肉を焼くだけ、野菜を茹でるだけなどであれば、初心者の方でも気軽にトライできます。味付けは、市販のタレやドレッシングなどを活用すればOK。ルーを使ったカレーやシチューも、野菜などを切って煮込むだけなので簡単です。余った時は、カレーうどんやドリアにリメイクすれば、飽きずに食べられます。

平日の食事を楽にするためにおすすめなのが、作り置きです。作り置きは、簡単に言えばおかずのストックのことで、常備菜とも呼ばれます。休日におかずをまとめて作っておき、保存しておくことで、平日の調理の手間を減らすことができます。

調理に時間がかかるハンバーグや肉じゃがなども、作り置きしておけば平日にすぐ食べられます。副菜であれば、野菜の揚げ浸しやきんぴら、マリネなど、複数用意しておくと食卓が華やかになります。

作り置きで一番注意したいのは、衛生面です。保存容器はきちんと消毒し、清潔な状態で使いましょう。他の食材を傷めることのないように、しっかりと冷めてから冷蔵庫に片付けます。また、おかずを取り出す時は、菜箸など食事用のお箸とは別のものを使ってください。

ここからは、さらに支出を抑える自炊のポイントをみていきましょう。上手にやりくりできれば、食費を月2万円以内にすることもできます。栄養面やボリュームも考えながら、無理のない節約を心がけましょう。

まずは、毎月の食費にどれくらい使うか、予算を設定します。先ほど理想的な食費の目安をご紹介しましたので、それを参考に考えてみましょう。いきなり予算を下げてしまうと、節約を厳しく感じることもありますから、これならやりくりできそうという額から始めてみるのがおすすめです。

家計簿などをつけていて、支出を把握できているのであれば、その額を参考にして予算を決めるとよいかもしれません。食費にいくら使っているかわからないという場合は、レシートを残すなどして支出を記録してみましょう。

食費を抑えるには、値段の安い食材をうまく取り入れることが大切です。比較的手頃な値段で買える食材をチェックしておきましょう。特売の日を狙う、安く買えるスーパーを選ぶ、といったことも意識すると、より節約に繋がります。なお、価格は目安としてご紹介しています。

100gあたり約55円～80円と、お肉の中では非常に安く手に入る、節約の強い味方。ソテーやフライ、揚げ物、蒸し料理など、使いみちはさまざまです。焼いたり茹でたりするだけでも立派なおかずになりますので、自炊を始めたばかりの方でも使いやすい食材です。高タンパク低脂質なので、ヘルシーな食事を心がける方や、トレーニングをされている女性にもおすすめです。

鶏、豚、合いびきなどいろいろな種類がありますが、鶏や豚のひき肉は100gあたり100円前後で購入できます。ハンバーグや肉詰め、つくねなど、食べごたえのあるメニューも作れます。炒めてそぼろにし、保存しておけば、いろいろな料理に取り入れられて便利です。

一丁(300g)あたり約50～80円です。冷奴・味噌汁・湯豆腐・スンドゥブなど、幅広く活用できるのも便利なポイント。低カロリーで栄養豊富なので、女性におすすめの食材です。また、炭水化物を豆腐に置き換えるなど、ダイエット食材としても注目されています。

10個入1パックですと、200円前後で購入できます。食物繊維とビタミンCを除く、さまざまな栄養素が含まれていることから、「完全栄養食品」と言われるほど理想的な食材です。目玉焼きやゆで卵など、朝食の定番食材でもあります。和・洋・中と、料理のジャンルを問わず使えて、メニューのバリエーションが豊かなのも魅力。

肉や魚と比べると賞味期限も長いので、常に冷蔵庫にストックしておきたい食材の一つです。

1袋20円前後で購入できます。炒め物や蒸し物など、軽く火を通して使います。栄養が少ないように見えますが、食物繊維やビタミンCなどが含まれています。料理のボリュームアップにも使えますし、あと一品欲しいなという時にも助かる、お役立ち食材です。

乾燥1袋（50g）あたり200円前後で購入できます。乾燥タイプは水に戻してから調理します。酢の物、スープなどがおすすめ。先ほどご紹介した豆腐と組み合わせて味噌汁にしたり、もやしと組み合わせてナムルやサラダにしたりすると、節約を意識したおかずになります。

1缶85円前後で購入できます。カレー、スープ、ラタトゥイユなど、使いみちはさまざま。調理の手間を省くなら、ホールトマトよりもカットトマトのほうがおすすめ。玉ねぎと煮込めば、自家製のトマトソースができます。一度にまとめて作っておいて、パスタや煮込み料理に使うと、本格的な味を楽しめます。缶詰は賞味期限が長いので、まとめ買いもOKです。

お肉や野菜などは、安い時にまとめて買い、冷凍保存しておくと食材が無駄になりません。一食分ずつ小分けにしておけば、調理の際にも使いやすいです。保存用容器やジッパーバッグなどを活用してみましょう。

野菜は使いやすい大きさに切っておく、お肉などはあらかじめ下味をつけた状態で冷凍しておくと、調理の時の手間をさらに省くことができます。

買い物の回数を少なくすることで、無駄遣いを減らせる可能性があります。必要な食材だけを購入できれば理想ですが、買うつもりはなかったけど、つい買ってしまった…といったこともあるでしょう。セールの日やチラシ商品を狙い、週1～2回のまとめ買いを心がければ、予定外の買い物による出費を抑えることができます。

食材を余らせてしまいがちな一人暮らしの方には、作り置きがおすすめ。食材を使い切れる上、平日の忙しい時でもすぐに食事ができます。何種類かおかずを作っておくと、品数も増えて満足感が上がります。

肉・魚はもちろん、野菜も下ごしらえすることで冷凍できるものが多いです。冷蔵庫で保管する場合は、衛生面に注意してなるべく早く食べきりましょう。作った日付をメモしておくとわかりやすいです。

女性の一人暮らしでかかる食費の平均や理想の金額、食費を抑える方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。一つひとつで節約できる金額は小さいかもしれませんが、積み重ねると食費を大きく減らすことができるでしょう。この記事が、食費を節約しようと考えている方の参考になりましたら幸いです。

 
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