マンションの換気口の使い方は?設備の役割や掃除の方法を伝授!
記事の目次
- 1マンションの換気口は重要な役割!
- 2マンションの換気口の役割と使い方
- 2.124時間換気システムとは
- 2.224時間換気システムの仕組み
- 3マンションの換気口の掃除方法
- 3.1室内側の換気口の掃除
- 3.2換気扇と排気口の掃除
- 3.324時間換気システムの掃除
- 4マンションの換気口のよくある疑問
- 4.124時間換気システムは止めて良いか
- 4.2雨や雪の日は給気口を閉じて良いか
- 4.3給気口から音が入ってくる場合
- 4.4換気扇を回すと扉が重い
- 5マンションの換気口のトラブルと対策
- 5.1冷気対策
- 5.2防虫対策
- 5.3防音対策
- 6機械換気設備の設置が必要なマンションとは
- 6.1改正建築基準法で制定
- 6.2義務付けられている機械換気設備について
- 7マンションの換気口を活用して快適に暮らそう!
マンションの換気口は重要な役割!
マンションの広告で「24時間換気システム」や「換気口」という文字を見かけたことがあるかもしれません。「換気」という文字から何となくイメージは付くものの、使い方など詳しくわからない人は多いはずです。
今回の記事ではマンションの換気口の役割や使い方、そしてなぜ24時間換気システムが重要なのか解説します。詳細は本記事でお伝えしますが、マンションに限らず換気口や24時間換気システムの設置は義務付けられているものです。
快適な暮らしを送るためにも、必ず知っておいてください。
マンションの換気口の役割と使い方
ここでは、マンションの換気に重要な役割を持つ「24時間換気システム」について解説します。聞きなれない言葉かもしれませんが、換気口を備えた24時間換気システムは健康的な生活を送る上で欠かせないものです。
ただし、すべてのマンションに備え付けられているわけではありません。詳細は次にお伝えしますが、例えば古いマンションはついていないケースも珍しくありません。はじめにマンションの24時間換気システムの役割を、そして仕組みを解説するので見ていきましょう。
24時間換気システムとは
「24時間換気システム」とは、マンションの室内を一日中換気を行い、常に新鮮な空気を循環してくれる設備です。これまで「なぜ部屋に換気口があるのかな?」と気になったことがあるかもしれません。実は換気口も24時間換気システムを構成するものの1つです。
以前のマンションでは「換気口」や「24時間換気」などの言葉を聞くことは多くありませんでしたが、近年法改正が行われたことで耳にする機会も増えました。
マンションに限らず十分な換気を行うため、そして健康被害の防止目的のため、24時間換気システムの設置は義務付けられています。
24時間換気システムの仕組み
24時間換気システムは、マンションの各部屋に備え付けられた換気口より新鮮な外気を取り込み、部屋全体を換気した後、浴室やトイレに設置された天井排気口より屋外に排出される仕組みです。
この仕組みにより、マンションの部屋は閉め切ったままでも、生活上問題ないレベルに換気ができるわけです。人によっては度々スイッチをオフにする使い方をしている人もいますが、それだと十分に換気ができません。基本的に動かしたままにしましょう。
ここでは24時間換気システムの仕組みについて、さらに掘り下げて順番に解説していきます。
①換気口から空気を入り込む
まずはマンションやアパートの部屋に備え付けられた換気口より、外の新鮮な空気を屋内に取り込みます。建築基準法では、1時間で部屋の半分の空気が入れ替わることが求められているため、新築のマンションではそのレベルの換気口および換気設備の設置が必要です。
また24時間換気システムは、1つの装置ですべての部屋を換気させるため、室内には部屋をまたいで空気を循環させる仕組みが設計されています。
②浴室のファンが回り家の空気を集める
換気口より取り込まれた外気は、各部屋のドア下を通って廊下へと流れ出ます。そして屋内の空気は浴室のファンが回ることで、トイレや洗面所などの天井に設けられた吸入口に集まります。
「そこまで大それたシステムが必要なの?」と思うかもしれませんが、現代の気密性の高い環境の場合自然換気だけでは不十分です。シックハウス症候群等の対策にも、マンションなどの24時間換気システムは欠かせません。
ときどき定期的にスイッチを切ってしまう使い方をしている人もいますが、健康上悪い影響を及ぼす恐れがあるため、回しっぱなしにしましょう。
③浴室の天井から空気が外に出る
浴室の天井にある吸入口に集まった屋内の空気は、そこからマンションの屋外に排出されます。
吸入口や換気口についてはパッと見大した役割を持っていなさそうですが、健康面に大きな役割を担っています。そのため、換気口などがゴミなどで詰まっていると十分に換気ができませんので、日頃から注意してください。
換気が不十分だとウイルスやカビの被害を防げません。そのため、換気口の定期的な掃除が必要です。
また冬場など「換気口が空いていて寒い」と感じることがあるかもしれませんが、だからといってフタをしたり、24時間換気システムのスイッチを切ってしまうのは間違った使い方です。健康被害防止のために、常時オンにしておくよう心がけましょう。
マンションの換気口の掃除方法
24時間換気システムにより日々新鮮な空気を循環させるため、換気口は定期的にお掃除しましょう。面倒だからという理由でサボっていると、いつの間にか汚れた空気の中で過ごすことになります。そうすると、シックハウス症候群などの健康被害を被ってしまうリスクがあります。
そこで、この項目でお伝えする適切な「掃除方法」を覚えてください。「室内側の換気口」「換気扇と排気口」「24時間換気システム」の各箇所のお掃除方法を解説していきます。
室内側の換気口の掃除
まずはマンション室内側の「換気口」の掃除から見ていきましょう。換気口は新鮮な外気を取り込む場所なので、特に汚れは禁物です。
「面倒だから換気口表面のホコリだけ拭いておけば十分」と考えるかもしれませんが、それだけだと換気口内部に汚れが残ってしまうため不十分です。換気口の掃除は下記の順番通り、内部までしっかり掃除しましょう。
換気口の掃除手順
- 換気口表面のキャップを外す
- 換気口に取り付けられているフィルターを外す
- 黒く汚れたゴミを掃除機で吸い取る
換気口の替えのフィルターがある場合は、定期的に新しいものと交換しましょう。フィルターは2ヵ月に一度の交換が目安です。
換気扇と排気口の掃除
次に「換気扇」と「排気口」の掃除方法も見ていきましょう。屋内の空気は浴室やトイレなどに設置された排気口を通って屋外に排出されます。その際ホコリなども一緒に吸い込んでしまうため、排気口はすぐに汚れしまいます。
そのため換気口と同じく定期的なお掃除を心がけましょう。排気口も表面カバーを外し、フィルターを丁寧に水洗いしてください。汚れを取った後は、十分に乾かしてから再びカバーを取り付けましょう。
なお浴室は滑りやすいため、換気扇・排気口を掃除する際は十分注意してください。浴槽のヘリなどに濡れたタオルを敷いておくと、滑り止め防止になるためおすすめです。
24時間換気システムの掃除
最後は「24時間換気システム(換気扇)」の掃除です。24時間換気システムの換気扇は、汚れたままにしておくと湿気やカビによる悪臭の原因となるため、いつでも清潔に保っておくことが大事です。
換気扇を掃除する際は感電防止のため、ブレーカーを落としておきましょう。なお掃除をする際は、ゴム手袋やマスクがあるとケガの防止やホコリを吸い込まないため便利です。
換気扇は濡らしたタオルに中性洗剤をつけて、内側まで綺麗に拭いていきます。また、内部は洗い流せないため水拭きで拭きとりましょう。
最後は乾いた布で拭きとったら再びカバーを閉めてください。
マンションの換気口のよくある疑問
ここでは、マンションの換気口に関する疑問にお答えします。下記の4つが、マンションの換気口に関してよく出る質問です。
マンションの換気口に関するよくある質問
- 24時間換気システムは止めて良いか
- 雨や雪の日は給気口を閉じてよいか
- 給気口から音が入ってくる場合どうすればよいか
- 換気扇を回すと扉が重い場合どうすればよいか
「24時間換気システムは止めて良いのか」または「給気口は閉じてもよいのか」という質問は特によく尋ねられます。
1つずつお答えしていくので見てみましょう。
24時間換気システムは止めて良いか
マンションの換気口周りでよく出る質問の1つ目は「24時間換気システムは止めてもよいのか」というのものです。「電気代がもったいないから24時間換気システムのスイッチを止めたい」という人は少なくありません。ですが、スイッチは切らないでください。
24時間換気システムの設置は、2003年の改正建築基準法により健康被害を防ぐために義務付けられています。
そのため基本的に24時間止めてはいけません。なお電気代に関しては「月額150円~140円程度」なので、そこまで高いものではありません。電気代を気にするよりも、そこで暮らしている人たちの健康を優先しましょう。
雨や雪の日は給気口を閉じて良いか
雨や雪の日など「マンションの換気口(給気口)を閉じたい」という人は少なくありません。確かに開けっ放しだと、そこから雨や冷気が入ってきて「寒そうだ」と心配する気持ちはわかります。
ですが、基本的に給気口は閉じるべきではありません。台風の日など、横殴りの雨が入ってくるような場合は一時的に閉じるのも仕方ありません。それでも、通常時は開けっ放しにしておいてください。
換気口を閉めっぱなしにしておくと空気の入替ができないため、梅雨や寒いときに「結露」ができる原因となってしまいます。その状態だとカビが発生するなど健康によくありません。換気口の取扱には十分注意してください。
給気口から音が入ってくる場合
「マンションの換気口(給気口)から音が入ってきてうるさい!どうしたらいいの?」といった質問も珍しくありません。お部屋の環境によっては、換気口からバイクや工事現場の音が入ってきて気になるということもあるでしょう。
音の聞こえ方は人によって様々ですが、どうしても「うるさい」という場合には防音フィルターや防音スリーブの設置が有効です。防音スリーブとは、換気口から入ってくる音を抑えるための製品です。換気口の中に「スリーブ」を入れて使用します。
遮音性の高いのは防音スリーブのメリットですが、一方で取り付けたことにより換気効率が下がるケースもあるため、その点は注意してください。
防音スリーブの他には、外のパイプフードの中に取り付ける吸音材もあります。
換気扇を回すと扉が重い
「換気扇を回すと扉が重くなるけどどうすればいいの?」という質問も、マンションの換気口周りのお悩みとしてよく聞きます。換気扇を回していると「扉が重くなる」というのは珍しいことではありません。
原因として考えるのは「給気」と「排気」のバランスの悪さです。例えばキッチンのレンジフードのスイッチを「強」にします。すると室内の空気を外に排出する量が増え、結果気圧の差で扉が重いと感じるのです。
この場合、窓を開けて空気を室内に取り込みましょう。そうすると、扉の重みが改善する場合があります。
マンションの換気口のトラブルと対策
いざというときのために、マンションの換気口周りのトラブル対策も覚えておきましょう。ここではマンションの換気口トラブルの代表的な事例と、その対策をお伝えします。 解決策を知っていれば、突然のトラブルでも冷静に対応できます。1つずつ見ていきましょう。
冷気対策
マンションの換気口トラブル対策の1つ目は「冷気対策」です。冬など「換気口から風が入ってきて寒い」というときがあるかもしれません。換気口は基本的に閉じてはいけないルールですが、そうはいっても寒さを我慢できないときもあるでしょう。
その場合は換気口をテープで塞ぐ方法を試してみてください。ただし、すべての換気口を閉じてはだめです。一部は開けておきましょう。また寒くても、新築マンションなどでニオイがきついような場合は、なるべく換気口は開けておいてください。
防虫対策
マンションの換気口トラブル対策の2つ目は「防虫対策」です。「換気口から虫が入ってきて困る」という場合は、防虫フィルターを使用しましょう。
フィルターは、シールタイプのものが簡単に取り付けられるためおすすめです。Amazonなどで、1箱6枚入りが300円程度で売られています。フィルターは、虫だけでなくホコリやダニの防止にもなるため、小さいお子さんや赤ちゃんのいる家庭で役立ちます。
害虫対策については下の記事でも効果的な方法を解説しています。合わせて参考にしてください。
防音対策
マンションの換気口のよくあるトラブル3つ目は「音」の問題です。「換気口から音が入ってきてうるさい」ということがあるかもしれません。そのような場合は「吸音材」を使用し防音対策を施しましょう。
防音カバーや防音フィルターなど、様々な商品が売られています。高いものでも2千円あればお釣りが来ます。まずはネットで検索してみてください。また、マンションの防音対策については下の記事でも解説しています。本記事と併せて読んでみてください。
機械換気設備の設置が必要なマンションとは
「近年マンションには機械換気設備の設置が必要だ」という話を聞いたことがあるかもしれません。新型ウイルスによる健康被害の影響もあり、マンションに限らず近頃「換気」の重要性が強く求められています。
実はマンションでは、2003年の法改正により24時間換気システムの設置が義務付けられました。そこで、マンションに機械換気設備の設置が義務付けられた背景をお伝えします。
改正建築基準法で制定
機械換気設備の設置は、マンションに限らず2003年7月以降「改正建築基準法」が施行された後に建設された、すべての建物で義務付けられています。目的はシックハウス症候群の原因となる化学物質の濃度を下げるためです。
近年マンションやアパートでは「高気密化」が問題です。つまり、十分な換気ができず健康被害につながる恐れがあるということです。建築に使用されている建材には、有害なホルムアルデヒドが含まれる場合もあります。
そのため、マンションなどでは定期的な換気が重要です。法律では、1時間に0.5回以上の換気を行う機械換気設備の設置が定められています。
これは1時間あたり、部屋半分の空気が入れ替われることを意味します。定期的に空気を入れ替えることで、ホコリやダニなどの健康被害から身を守ることができるわけです。
義務付けられている機械換気設備について
マンションなどで義務付けられている機械換気設備とは、給気と排気を強制的に行う設備のことです。24時間換気システムも、機械換気設備によって動いています。
なお、24時間換気システムには第1種換気方式・第2種換気方式・第3種換気方式の3つの換気方式があります。中でも、マンションでは第1種換気方式と第2種換気方式が主流です。
第1種換気方式は、給気と排気を機械で制御するタイプです。計画的な換気が行えるのが特徴で、マンションの中でも高級マンションでよく見かけます。一方第3種換気方式は、壁にある給気口から給気し、排気は換気扇などの機械で行うタイプです。
マンションの換気口を活用して快適に暮らそう!
今回はマンションの換気口の役割について解説しました。「24時間換気システム」という言葉や、その役割について理解できたはずです。
換気については甘く考えている人も多く見かけます。ですが、健康被害を防ぐために大切なことです。特に小さなお子さんや赤ちゃんのいる家庭では、十分な換気が必要です。とはいえどうしても寒いというときは、一時的にフタをするのも仕方ありません。
ですが、基本的には24時間の換気がルールです。新鮮な空気を取り込み快適な生活を送りましょう。
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