独身女性一人暮らしのマンション購入が増加中！年齢・年収や購入価格・間取りは？

女性が一人暮らし用のマンションを購入するのは、あまり馴染みのない行為でした。しかし近年は独身の女性でも一人暮らし向けマンションを購入するというケースが多くなっています。

しかし一方で「独身の女性向け物件ってどんなものがあるの？」と疑問を抱えて、マンション購入に一歩踏み出せない独身女性がいるのも事実。

女性がマンションを購入することでメリットがあるなら購入も検討したいと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、女性がマンション購入の際に検討すべき点や、マンション購入のメリット・デメット、必要資金などをまとめて紹介します。

この記事を読めばマンション購入に必要な知識がしっかりと身につき、購入に一歩踏み出せることでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

まずは、女性が一人暮らしマンションを購入するメリット・デメリットについて触れます。

メリット・デメリットをそれぞれ3つずつ紹介します。

マンションは費用が高いと考える方も多いですが、ある程度の条件を超えると、賃貸で家を借りるのとマンションを購入するのとではあまり費用の差が生まれないケースがほとんどです。

例えば、家賃10万円の賃貸と購入マンションを考えてみましょう。

都心から少し離れたところでも、このような物件が多く存在しています。

一方、マンション購入の場合は、同じ費用だとしても、以下のような条件のマンションに住めます。

あくまで一例を紹介しましたが、実際にこのような物件はたくさんあります。

面積や条件などを考慮すると、同じ資金でも購入物件の方が質が高いということは理解いただけると思います。

一例として紹介した物件ですが、同じ値段を出しているのに、部屋の数が違いますよね。

「一例だから条件いいものを選んでいるのでは？」と感じる方もいるかもしれませんが、実際、いろいろな物件を確認してみると、購入物件の方がクオリティが高いことが多いです。

特に、同じ家賃を出していても、購入マンションの方が部屋数が多い物件はたくさんあります。また、部屋数だけではなく、購入物件はペット可というようなケースなど、物件の質が高いケースが多いです。

一例として紹介した物件に関して、オートロックの有無を見てみると、購入物件にはオートロックがついていて、賃貸にはオートロックがついていません。

特に、女性の場合はセキュリティ面が心配だと思います。

家賃10万円の賃貸を探してみると、都心の方ではセキュリティが整っていない物件も多いので、同じ家賃を払うならマンション購入を検討した方がより高いセキュリティの物件を探せるでしょう。

マンションを購入すると、物件自体が自分の資産になるので、将来的に物件を販売したり、賃貸に出したりして収入を得ることも可能です。

一人暮らしの女性がマンションを購入すると、将来的に独身だとしても、老後の生活を楽に送ることが可能です。なぜなら、物件を購入してローン返済を終えてしまえば、家賃が発生せず、マンションの管理費用だけで済むからです。

独身女性用マンションの管理資金は月々2~3万円程度のところが多いので、家賃を毎月支払うよりも圧倒的に安く生活できます。

今は働けていても、老後は今よりも働けなくなることが予想されます。そうなっても安心できるように、独身女性でもマンションを購入しておくことはおすすめです。

結婚して一人暮らしではなくなったら、マンションを賃貸に出すことが可能です。賃貸に出してしまえば、毎月の家賃収入を得ることができるので、半自動的に収入が入ってくるシステムになります。

老後に関してもそうですが、結婚してからも家賃収入がお小遣いになるので、その分生活を豊かにできるというメリットがあります。

マンションの管理が追いつかなくなりそうなら、マンションを売却してしまうこともできます。

マンションを購入してしまうと、ライフスタイルの変化や引っ越しにフレキシブルに対応できないと感じる方も多いですが、実際はマンション売却という方法もあるので、マンション購入にはメリットがあります。

賃貸で暮らしている間は自分の持ち家ではないので、大家さんの状況によって退去を強いられることもあります。

しかし、女性が一人暮らし用マンションを購入しておけば、追い出されることもないので、ライフプランが組みやすいというメリットがあります。

自分の持ち家なので、一生分の住宅費を固定することができます。

賃貸の場合は、退去を強いられた場合家賃が変動する可能性があります。「同じような条件の物件なのに、家賃が少し高い」という状況もあり得ます。

このような場合、生活の固定費が変動してしまうので、不安を感じながら生活する必要性があるでしょう。

しかし、一人用のマンションを購入しておけば、一生分の住宅費が固定されるので、安心して生活が送れます。

独身女性の方がマンションを購入すると、ライフプランに対応しづらいというデメリットがあります。

マンションを購入すると、引っ越すのも一苦労。時間がかかってしまいます。

賃貸の場合は、自分のライフスタイルが変わった時に自由に移動可能です。しかし購入物件の場合は、近隣トラブルがあった場合や、職場が変わった時に対応するのが難しいでしょう。

マンションを手放そうと考えた時にマンションを手放せないケースがあります。なぜなら、不動産は換金しづらいから。

高額な買い物になるので、購入者が限定されてしまい、なかなか売れないケースもあります。また、景気によって購入者が激減するといったようなケースもあるので、換金するまでに時間がかかるケースが考えられるでしょう。

不動産の価値が下がってしまうケースも否めません。通常、マンションは購入年数を経る度にマンションの値段は下がるので、購入時の価格と比べて下がってしまうケースが多いです。

一昔前は購入時よりも高い金額が得られるという状況もありましたが、現在は将来的に投資目的としてマンションを購入するというのは、あまり堅実ではなくなりつつあります。

住宅ローンと賃貸で同じ額を支払う場合でも、マンション購入の方が初期費用はかかってしまいます。

通常、一人暮らし向けマンションの購入の頭金は住宅価格に対して10%〜20%程度かかります。

例えば、3,000万円のマンションを購入した場合、頭金10%だとしても300万円かかる計算。

3,000万円のマンションを購入する場合、35年ローンを組み、年利3%前後だと仮定すると、月々のローン支払額は7万5,000円ほど。ここに維持費等が含まれるようになると、ざっくり家賃10万円の計算になります。

しかし、家賃10万円のマンションに住む場合、初期費用は家賃の5倍程度とされているので、50万円。家賃は変わらず月々10万円です。

比較してみると、マンション購入の方が初期費用6倍〜12倍かかる計算になります。そのため、潤沢な資金がないと、マンションを購入するのが難しいというデメリットがあるでしょう。

例えば、住宅ローンの変動金利を利用していた場合、社会情勢の影響を受けて、返済の金額が上がるケースがあります。また、それに付随して利息の負担も上がるので、非常に大きな打撃を受けてしまう場合もあるでしょう。

他にも、一人暮らし用マンションを購入する場合、賃貸よりも諸費用がかかってしまうケースは多いです。

若い頃は問題ないかもしれませんが、老後の資金不足に陥ってしまう可能性もあるので注意しましょう。

マンションを購入する場合、毎月の返済ローンに加えて、維持費や管理費などの別途支払いが必要になります。マンションのローン返済用の資金だけを考えていると、資金不足に陥る可能性があるので注意しましょう。

マンションの管理費とは、マンションの共用部分などの管理を行う際にかかる費用です。マンションの住人は基本的に共用部分を使わざるを得ないので、住居者全員が支払う必要があります。

例えば、照明器具や電球、清掃人件費、掃除用具、もしくは防犯カメラやAEDを設置している場合にはそれらの費用もかかります。

このような管理費用は賃貸の場合には安めに設定されていることが多いのですが、購入する場合は管理費で家計圧迫してしまう恐れがあります。

修繕積立金とは、マンションの居住者から毎月決まったお金を徴収し、自然災害や事故などで設備を修繕する際に使う費用のことを指します。

特に、修繕積立金に関しては毎月一定額を納めれば良いわけではなく、金額は適宜見直されるという特徴があります。

もちろん、積立修繕費が変更される場合は、事前にアナウンスがあるかと思いますが、必要な費用が計算しづらいのは一人暮らしマンション購入のデメリットと言えるでしょう。

独身女性向けのマンションを購入をして長年住む場合、経年劣化はどうしても起こってしまいます。賃貸の場合は劣化を感じてすみづらくなった場合引っ越せば良いですが、マンションの場合そうはいきません。

快適に暮らし続けるには定期的に自費でリフォームを行う必要が出てきてしまうのです。また、マンションを売却する際も部屋が汚いと、誰も購入してくれません。最低限のリフォーム費用をかけて入居者を探す必要があります。

このように、何かとリフォーム費用がかかってしまうのは、一人暮らしマンションを購入するデメリットだと言えるでしょう。

女性が一人暮らしのマンションを購入する際には、資金面で考えておきたいことが3つあります。

女性が一人暮らしのマンションを購入する場合、高額の買い物をするわけなので、ご自身の出せる資金にあったマンションを購入しましょう。

特に注意しておきたいのは、マンションのグレードを見誤らないということ。マンションを検討しながら条件を絞っていくと、どんどん予算がオーバーしてしまう状況は往々にしてあります。

自分の予算以内に納めれば、月々の住宅ローン返済に苦しむこともないので、しっかりと出せる予算を調べておきましょう。 

女性一人暮らしマンションの相場ですが、平均は2000万円～2500万円と言われています。ただし注意して欲しいのは、相場に合わせれば良いわけではないということ。

ご自身の収入や状況によって出せる金額は異なると思いますので、背伸びして購入するのはやめておきましょう。

返済負担率が上がると、将来のローン返済で滞ってしまう可能性があります。

安定的にローンを返済できるように、ローンの返済負担率は相場である20〜25％程度を目指しましょう。

そうすれば資金不足に悩むこともなくなります。

女性向けの一人暮らしマンションで注意したいのは、資金面で無理をしないということです。

マンション購入の際に、予算をオーバーしてしまうと、返済が厳しくなってしまうので、注意しましょう。

「たかが1万円返済ローンが増えるだけだから」と言ってグレードの高い物件を購入してしまうと、あとでローン返済に追われて資金不足になってしまうこともあるので、予算からはみ出ないような形でマンションを購入するのがおすすめです。

マンションを調べていると、どんどん理想が高くなってしまうケースがあります。

最初は2,000万円ほどの一人暮らし用マンションを購入しようと考えていたのに、条件等を考えると4,000万円になってしまっているケースもあります。

毎月のローン返済金額が10万円だとしても、頭金が600万円という購入マンションも存在します。

初期費用を考慮して選ばないと、購入してからしばらくの間資金不足で苦しくなってしまう可能性があるので、注意しましょう。

一人暮らし用のマンションを購入すると、管理費や修繕積立金が急に上がってしまうケースがあります。

返済積立金のことを考えていないと、急に上がった時に対応しきれなくなってしまうので、注意しましょう。

マンションを購入する際は、できるだけ良い条件の物件を選びたいところですよね。

マンション購入にはいくつか重要なポイントがあるので、ここで確認しておきましょう。

マンション選びの一つの基準として、誰かに売りに出したり、貸したりできる物件を選ぶのは非常に効果的です。

なぜなら、自分のライフスタイルが変わった時にマンションを手放しやすくなるからです。例えば、独身から結婚するような状況になった場合も、売りやすい物件ならすぐに購入者が見つかります。

とはいえ「売れる・貸せる物件」とはどのような物件を指すのでしょうか。

いくつか基準があるので解説します。

都心が近い一人暮らし用マンションは需要が高く、すぐに売れる物件だと言えるでしょう。

また、マンションの価値が落ちづらいので、メンテナンスを怠らなければ購入した時の値段と同じくらい、もしくは、少し下がった価格で売りやすいということも特徴。

さらに、周囲が活性化すれば物件の価値が上がるケースもあるので、人気のエリアを選ぶのはおすすめです。

交通の利便性が高い物件は会社員の方の需要が高いので、売却しやすいです。

駅に近い物件や空港に近い物件などは、売りやすいと言えるでしょう。

管理が行き通っているマンションは「住みたい」と感じる人が多いので、売ったり、貸しに出したりしやすいです。

24時間ゴミ出し可能な物件や、フロアの清掃ありの物件を購入しておくと、売りやすく貸しやすいでしょう。

返済時のローンの組み方も、女性の一人暮らし物件購入の基準として考えたいポイントです。

まずは、借入可能額を計算して購入を検討しましょう。借入可能額とは、現在の収入を基準として、最大で貸し出しできる金額のことを指しています。

借入可能額だけを目安にマンションを購入してしまうと、月々の返済が厳しくなってしまうので、注意しましょう。

返済可能額とは、月々の収入の中から、住宅ローンの支払いに当てられる最大金額のことを指しています。

つまり、自分の月収の範囲内で返済額が決まるので、借入可能額を基準にするよりも、返済可能額を基準にした方が緩やかに返済できます。

ボーナス返済とは、ボーナスの時期に一定の額を増額して支払うことを指します。

ボーナス時に一気に返せるというのはメリットですが、ボーナスが少ないと支払いが厳しくなってしまうので注意が必要なのです。

一方、おすすめは繰り上げ返済です。つまり、ボーナス分は貯蓄や生活費としてまかない、余裕が出た時に繰り上げて返済する方が余裕が出るでしょう。

女性一人暮らし用マンションを購入すると、賃貸ではなく自分の所有物になります。そのため「少しくらいは費用が嵩んでしまっても仕方ない」と感じる方は多いでしょう。

しかし、そのような考えは非常に危険です。なぜなら、月々の返済額だけではなく管理・維持費も大幅に上がってしまう可能性があるからです。

全ての返済額がベースアップしてしまうと、生活費ギリギリの生活を強いられてしまう可能性があります。

なので、賃貸の時と同じ、もしくは返済額が少ない物件を購入した方が安全に生活できるでしょう。

女性一人暮らしのマンション購入時に考えたいことは、費用だけではありません。

生活スタイルについても同じように考えて、マンション購入を検討することをおすすめします。

女性の一人暮らしで気になるのは職場・駅までの距離でしょう。

距離が遠いと生活が不便なことはもちろん、治安の悪い地域だと、帰宅時に心配になる方も多いのではないでしょうか。

もちろん、駅から遠い物件は安く購入できることが多いですが、距離や治安なども総合的に考えて、駅から遠すぎない物件を選ぶのは独身の女性が一人暮らしする上で重要なポイントです。

大通りに面しているマンションは独身女性でも安心して暮らせるというメリットはあります。

しかし、道路を走る車の騒音に悩まされたり、排気ガスによって外で洗濯ができないというデメリットがあります。

マンションを購入する際は、近くの交通状況や騒音などを調査してから購入することをおすすめします。

独身のまま暮らすなら購入したマンションで一生暮らせると考えていた方も、結婚などで自分を取り巻く環境が変わった場合、住みづらくなってしまうケースがあります。

そんな時に、売れない・貸せないマンションを抱えてしまうと、維持費だけがかかって、後悔してしまうこともあるでしょう。

生涯独身であるなら話は別ですが、ライフスタイルが今の状態では想像できない方向に行く可能性もありますので、売る・貸すことも考えて一人暮らし用マンションを購入することが大切です。

本記事では独身女性がマンションを購入する際に知っておきたいメリット・デメリット、注意点などを紹介してきました。

結論としてお伝えしたいのは、女性が一人暮らし用マンションを購入するのであれば、売りやすい・貸しやすい物件を選ぶことが最優先だということ。

今は独身でもライフスタイルが変わることを見越して購入しておくべきです。

本記事の内容をもとにして女性の一人暮らし用マンションの購入を検討してみてくださいね。

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