マンション管理費の相場はいくら?修繕積立金の費用や共用設備とのバランスについて解説

マンション管理費の相場はいくら?修繕積立金の費用や共用設備とのバランスについて解説
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マンション管理費や修繕積立金の相場はいくらくらいが妥当?

結論、マンション管理費や修繕積立金の相場は3万円です。

マンションの共用部分を修繕・管理するために、マンション管理費と修繕積立金を支払わなければなりません。

マンション管理費や修繕積立金は、マンション購入後も継続的に支払うランニングコストとなるため、できるだけ費用を抑えたいものです。

しかし、マンション管理費や修繕積立金が相場より安すぎる物件は、マンションの管理・修繕が疎かになるリスクがあります。快適な生活を送るためにも、マンション管理費・修繕積立金の適正相場を把握しておきましょう。

この記事では、マンション管理費の相場について、修繕積立金の費用や共用設備とのバランスを交えて解説します。

最後まで読めばマンション管理費の相場を把握できます。ぜひ最後まで読んで、物件選びの参考にしてください。

この記事でわかること

  • マンション管理費と修繕積立金の違い
  • マンション管理費の安さで物件を選んではいけない理由
  • マンション管理費が高い物件の特徴
  • マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法
  • マンション管理費・修繕積立金の費用相場

記事の目次

  1. 1マンション管理費の相場はいくら?
  2. 1.1管理費の金額の決め方
  3. 1.2管理費の負担を抑えられるマンションの条件
  4. 2マンション管理費と修繕積立金の違い
  5. 2.1マンション管理費とは?
  6. 2.2マンション修繕積立金とは?
  7. 3マンション修繕積立金の相場は?
  8. 3.1修繕積立金の決め方
  9. 3.2修繕積立金の負担を抑えられるマンションの条件
  10. 4マンション管理費が高い物件の特徴
  11. 4.1総戸数が少ないマンション
  12. 4.2共用施設が充実しているマンション
  13. 4.3管理人・清掃人など人件費が必要なマンション
  14. 5マンションは管理費・修繕積立金の安さで選ばない
  15. 5.1マンションの環境維持のために管理費は重要
  16. 5.2共用施設・管理サービスの内容と管理費のバランスを確認
  17. 6マンション管理費を滞納するとどうなる?
  18. 7マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法
  19. 7.1管理組合で金額の妥当性について話し合う
  20. 7.2専門業者に適正金額を見積もってもらう
  21. 7.3業務委託費の見直しを検討する
  22. 7.4修繕積立金に関するガイドラインを基準に提案する
  23. 8マンション管理費の相場を理解して適切な金額かを見分けよう

マンション管理費の相場はいくら?

マンション管理費の相場を把握しておくことが大切です。国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」によると、マンション管理費の相場は次の通りでした。

マンション形態種別 管理費相場/月
単棟型平均 16,213円
単棟型(3階建以下) 14,965円
単棟型(4〜5階建) 16,892円
単棟型(6〜10階建) 15,307円
単棟型(11〜19階建) 16,155円
団地型平均 14,660円
団地型(2〜3棟) 15,128円
団地型(4〜5棟) 15,937円
団地型(6〜10棟) 12,582円
団地型(11〜20棟) 12,335円
団地型(20〜50棟) 8,845円
団地型(51棟以上) 31,438円
引用元|国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」

マンション管理費の費用相場は、単棟型で毎月16,213円・団地型が毎月14,660円でした。単棟型のマンションは階数が高くなるごとに管理費が高くなり、団地型は棟数が4〜5棟・51棟以上の大型団地が高い傾向にあります。

地域やマンションの築年数・設備のグレードによっても管理費は異なりますが、おおよそ15,000円程度が毎月の管理費相場です。

管理費の金額の決め方

マンション管理費の相場を把握しても、管理費の金額の決め方を知っておかなければ物件を選ぶ際に、管理費の目安を立てられません。

マンション管理費は、主に次のような要因で金額が決まります。

マンション管理費の金額が決まる要因

  • 階数
  • 戸数
  • 設備のグレード

一般的にマンションの総戸数が多いほど管理費は安くなり、階数が高く設備のグレードが高い物件ほど管理費も高くなる傾向があります。

マンション管理費は共用部分を管理する手間が多いほど金額が高くなるため、タワーマンションのような高層階まで管理・清掃する手間がかかる物件は管理費が高いです。
他にも設備のグレードが高いマンションは、清掃方法や手入れの仕方をこだわる必要があり、管理費が高くなる傾向にあります。

しかし総戸数が多いマンションでは、管理費を支払う住民が多く、1戸あたりの負担金額が少なくなります

マンション管理費の金額の決め方を理解して、物件の規模・グレードに対して管理費が適切な金額であるか判断しましょう。

管理費の負担を抑えられるマンションの条件

Photo bygeralt

管理費の負担が抑えられるマンションの条件は、次の通りです。

管理費の負担が抑えられるマンションの条件

  • 総戸数が31〜50戸
  • 総戸数が101〜150戸
  • 6〜10階建てのマンション

国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」によると、上記の条件に当てはまるマンション管理費が低い傾向でした。

管理費を抑えるポイントは、階数・戸数・設備のグレードのバランスが取れている物件を選ぶことです。
一定の戸数があり、過度なサービスや豪華な共用設備がないマンションは、管理費が低い傾向にあります。

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マンション管理費と修繕積立金の違い

マンション管理費の相場を把握しても「そもそもマンション管理費とは?」「修繕積立金との違いは?」と、疑問に思っている方もいるでしょう。

マンション管理費と修繕積立金は、毎月支払うランニングコストですが、それぞれ異なる目的のために徴収されます。

マンション管理費と修繕積立金の違いを理解するために、それぞれの概要と役割を確認しておきましょう。

マンション管理費とは?

そもそもマンション管理費とは、マンションの共用部分を管理するための費用です。

共用部分とは、マンションのエントランスやエレベーター・廊下・ゴミ捨て場・駐輪場などの、専有部分以外の場所を指します。
マンション住民が共用で使用する設備を清掃・管理するためには、管理費用が発生します。

マンション管理費とは、共用部分を清潔で快適な状態に維持・管理するための管理費用として必要です。

マンション管理費の役割

マンション管理費の役割は、共有部分を清潔に掃除し、住民が快適に暮らせるように設備・サービスを維持することです。

マンション管理費は、主に管理業務を委託している管理会社に支払って、共用部分の管理・清掃・機能の維持を行ってもらいます。

管理費が使用される主な用途は、次の通りです。

管理費が使用される主な用途

  • 管理人や清掃員への人件費
  • 共用部分にかかる水道代
  • 共用部分にかける火災・地震保険料
  • エレベーターや防犯カメラ機器などの共用設備の保守点検費用
  • 管理組合の運営費

共用部分の清掃や設備のメンテナンス・維持を行ってもらうため、マンション住民は毎月管理費を支払っています。

マンション修繕積立金とは?

マンション修繕積立金とは、大規模修繕工事にあてる資金を積み立てるための費用です

マンションは一定期間で壁や天井・外壁・配管などの基礎部分をメンテナンスする、大規模修繕工事を行う必要があります。

大規模修繕工事は12年周期で行われることが多いですが、日頃から資金を積み立てておかなければ修繕工事を実施できません。

そのため、マンション住民は管理費と合わせて修繕積立金を毎月支払う必要があります。

マンション修繕積立金の役割

修繕積立金は、大規模修繕工事に向けて積み立てておく費用です。修繕積立金の役割として、次のようなものが挙げられます

修繕積立金の使用用途例

  • 外壁修繕工事
  • 排水管の取り替え工事
  • 耐震性強化工事
  • 断熱性・気密性強化工事
  • 災害や老朽化による破損・劣化などの補修工事

マンションは長年暮らすことになる住居なので、修繕積立金を支払って物件を補修・メンテナンスしてもらう必要があります。

マンションを綺麗に補修・維持するために、修繕積立金を支払いましょう。

修繕積立方式によっては値上げする可能性がある

マンションの修繕積立金は、大きく分けて次の2種類があります。

修繕積立金の種類

  • 均等積立方式
  • 段階増額積立方式

均等積立方式は、新築当初から一定額の修繕積立金を徴収する方法です。段階増額積立方式では、新築当初は積立金額を抑えて一定期間ごとに値上げしていきます

そのため段階増額積立方式を採用しているマンションを購入すると、将来的に修繕積立金が値上がりする可能性があります

段階増額積立方式のマンションを購入する際には、将来修繕積立金が値上げすることを想定して資金計画を立てましょう。

修繕積立金の相場はいくら?適正の金額や値上げする理由を詳しく解説!のイメージ
修繕積立金の相場はいくら?適正の金額や値上げする理由を詳しく解説!
マンションを購入した後に、毎月支払う修繕積立金が何の修繕に利用される費用なのか、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では修繕積立金の利用目的や相場額、さらに実際の適正な金額や値上げする場合の理由についてもわかりやすくお伝えします。

マンション修繕積立金の相場は?

マンション購入の際には、管理費だけでなく修繕積立金の相場を把握しておくことが大切です。
修繕積立金は管理費と同様に、マンションを購入してから発生するランニングコストです。

国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」によると、マンション管理費の相場は次の通りでした。

マンション形態種別 修繕積立金相場/月
単棟型平均 737円
単棟型(3階建以下) 478円
単棟型(4〜5階建) 1,098円
単棟型(6〜10階建) 696円
単棟型(11〜19階建) 640円
団地型平均 2,296円
団地型(2〜3棟) 1,742円
団地型(4〜5棟) 4,800円
団地型(6〜10棟) 2,905円
団地型(11〜20棟) 1,842円
団地型(20〜50棟) 2,388円
団地型(51棟以上) 1,978円
引用元|国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」

修繕積立金の一戸あたりの月額平均相場は、単棟型で737円・団地型で2,296円でした。

なお単棟型の3階以下や6階から19階のマンションは、修繕積立金が3桁台と安いです。

修繕積立金の決め方

Photo bystevepb

修繕積立金の金額は、大規模修繕工事にかかる費用によって異なります。修繕積立金の決め方は、次の項目によって金額が定まります。

修繕積立金額に影響するポイント

  • 大規模修繕工事のタイミング
  • 大規模修繕工事の内容
  • 大規模修繕工事の費用

次回の大規模修繕工事はいつになるのか、災害や経年劣化による被害・老朽化の度合いなど、タイミングと工事内容によって工事費用が異なります

修繕積立金額は、大規模修繕工事にかかる費用が一戸あたりいくら徴収すべきか逆算して決まります

修繕積立金の負担を抑えられるマンションの条件

Photo byMemed_Nurrohmad

修繕積立金の負担を抑えられるマンションの条件は、次の通りです。

修繕積立金の負担を抑えられるマンションの条件

  • 総戸数51〜75戸
  • 3階建以下のマンション

国土交通省「平成30年度マンション総合調査 管理組合向け調査の結果」によると、上記の条件に当てはまるマンションの修繕積立金が低い傾向にありました。

一定の総戸数を確保している中規模マンションであれば、一戸あたりの修繕積立金の負担が少なくなります。

また3階建以下の低層マンションであれば、大規模修繕工事で高層階に足場を設置するコストがかからず、工事費用を抑えられるため修繕積立金が低いです。

修繕積立金の負担を抑えたい方は、総戸数51〜75戸の中規模マンションか3階建以下の低層マンションを選びましょう。

マンション管理費が高い物件の特徴

マンション購入後のランニングコストを抑えるためには、管理費が低い物件を選ぶことが大切です。管理費が低い物件を選ぶために、マンション管理費が高い物件の特徴を把握しておきましょう。

マンション管理費が高い物件の特徴は、次の通りです。

マンション管理費が高い物件の特徴

  • 総戸数が少ないマンション
  • 共用施設が充実しているマンション
  • 管理人・清掃人など人件費が必要なマンション

それぞれの特徴を持つマンションは、管理費が高い傾向にあります。マンション管理費が高い物件の特徴を把握して、物件選びの参考にしてください。

総戸数が少ないマンション

総戸数が少ないマンションは、管理費が高い傾向にあります。

マンション住民が管理費を支払うことで、共用部分の清掃や管理が行き届きます。しかし、管理費を支払う住民が少ないマンションは、一戸あたりの負担が大きくなりやすいです。

総戸数20戸以内の小規模マンションなどであれば、一戸あたりの負担が大きく管理費が高くなる可能性があります。

共用施設が充実しているマンション

管理費が高いマンションの特徴は、共用施設が充実している物件です。

例えば、フィットネスジムやラウンジなどの豪華な共用施設があるタワーマンションなどは、施設の運営費・人件費にコストがかかるため管理費が高くなります

他にもクリーニングやコンシェルジュ・介護ケアサービスを提供しているマンションは、人件費や設備運営費などの管理費が発生します。

共用施設が充実しているマンションは、生活の利便性が高まりますが管理費が高い傾向があるため要注意です。

管理人・清掃人など人件費が必要なマンション

管理員・清掃員など人件費が必要なマンションは、管理費が高い傾向にあります。

マンション管理費の大部分は、管理員・清掃員の人件費に多くコストがかかります。そのため、規模が大きな駐輪場や駐車場がある物件や中庭や管理人室がある物件は、管理費が高くなりやすいです。

物件を選ぶ際には、管理員や清掃員が多く在中しているマンションは、管理費が高くなることを覚えておきましょう。

マンションは管理費・修繕積立金の安さで選ばない

マンションを購入する際は、できるだけ管理費・修繕積立金などのランニングコストが低い物件を選びたいものです。しかしマンション購入は、管理費・修繕積立金の安さで選んではいけません

マンション購入は高額な買い物になるため、物件選びは慎重に行う必要があります。マンションを管理費・修繕積立金の安さで選んではいけない理由は、次の通りです。

マンションは管理費・修繕積立金の安さで選ぶべきでない理由

  • マンションの環境維持のために管理費は重要
  • 共用施設・管理サービスの内容と管理費のバランスを確認

マンションを管理費・修繕積立金の安さで選ぶべきか悩んでいる方は、安さで選ぶべきでない理由を確認しておきましょう。

マンションの環境維持のために管理費は重要

マンションを管理費の安さで選んではいけない理由の1つは、マンションの環境維持のために管理費は重要だからです。

管理費を支払うことで、マンションの共用部分の清掃や防犯対策・セールスや不審者の排除など、住民が暮らしやすい住環境を整えられます。

管理員や清掃員が不足しているマンションは、管理や清掃が行き届いておらず、設備の不調や住環境の悪化につながります。

管理員や清掃員の労働力・ホスピタリティを購入するために、マンション住民は毎月管理費を支払うのです。

マンションを購入する際には、快適な住環境を維持できるだけの管理費を設定している物件を選びましょう。

共用施設・管理サービスの内容と管理費のバランスを確認

マンションを管理費の安さで選ぶべきでない理由は、共用施設・管理サービスの内容と管理費のバランスを確認することが大切だからです。

マンションを購入する際には、自分が求める共用施設・管理サービスを備えた物件を選ぶべきです。

しかし管理費の安さでマンションを選ぶと、自分が求める住環境が備わっていない可能性があります。
そのため、マンションを選ぶ際には共用施設や管理サービスと管理費のバランスを確認しておくことが大切です。

マンション購入の参考として、共用施設・管理サービスに関する次の注意点を把握しておきましょう。

共用施設・管理サービスに関する注意点

  • 水を使った設備は維持費がかさむ
  • 駐車場「0円」に注意する

水を使った設備は維持費がかさむ

マンションの共用施設の中でも、水を使った設備は維持費がかさみます

例えば、プールや大浴場・噴水など水を使った設備は、大量の水道代が必要です。さらに水道管は経年劣化するため、定期メンテナンス・修繕が必要であり、維持費がかさみます。

水を使った設備は維持費がかさむため、管理費や修繕積立金が高くなる可能性が高いです。

駐車場「0円」に注意する

マンション購入の際には、駐車場「0円」の物件には注意しましょう

駐車場の運営・管理には、人件費だけでなく電気代などのコストが発生します。そのため本来は駐車場料金を請求する物件が多いですが、中には駐車場「0円」を魅力として売り出しているマンションも存在します。

駐車場「0円」のマンションは、駐車場運営にかかる費用を管理費に上乗せしているケースが多いです。

そのため、駐車場料金をカットできると考えていても、管理費を余分に支払うことになります。

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マンション管理費を滞納するとどうなる?

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マンション管理費を滞納するとどうなる?

マンション管理費に関する注意点として、このように管理費を滞納した場合にどうなるか気になっている方もいるでしょう。

原則として、マンション管理費は滞納しない方がいいです。マンション管理費を滞納してしまうと、まず管理会社や管理組合から書面や口頭で、滞納している旨と支払いの催促を伝達されます。

通達があってもなお滞納を続ける場合は、物件の差し押さえや訴訟など法的な処置をとられます
最悪の場合は、せっかく購入したマンションを競売にかけられ、滞納した管理費・修繕積立金を回収されるため注意しましょう。

マンション購入の際には、管理費を滞納しないように無理のない金額設定の物件を選ぶことが大切です。

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マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法

マンションの管理費や修繕積立金は、支払いすぎても安すぎてもデメリットが生じます。快適な住環境を維持しながら、ランニングコストの増加を抑えるためには、管理費や修繕積立金の適切な金額を把握することが大切です。

管理費・修繕積立金の支払いすぎや不足する問題を解消するために、マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法を確認しておきましょう。

マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法

  • 管理組合で金額の妥当性について話し合う
  • 専門業者に適正金額を見積もってもらう
  • 業務委託費の見直しを検討する
  • 修繕積立金に関するガイドラインを基準に提案する

それぞれの方法を確認して、管理費・修繕積立金を適切な金額に設定してください。

管理組合で金額の妥当性について話し合う

マンションの管理費や修繕積立金を適切な金額にする方法として、まずは管理組合で金額の妥当性について話し合いましょう

「管理費が相場より高くないか?」「大規模修繕工事のためにも修繕積立金を値上げするべきでは?」など、現在の管理費・修繕積立金が妥当な金額設定なのかを検討することが大切です。

管理費・修繕積立金を適切な金額にするには、まずは当事者である管理組合で話し合いましょう。

管理組合とは?

そもそも管理組合とは、マンションを管理するために住民同士が集まって結成する組合のことです。

マンションの区分所有者が、自分たちの住まいを快適に住みやすく維持・改善するために、定期的に集まって話し合います。

管理費・修繕積立金の適切な金額を設定したい場合も、管理組合で話し合うことが最も手軽な方法です。

専門業者に適正金額を見積もってもらう

管理費・修繕積立金を適切な金額に見直したい場合は、専門業者に適正金額を見積もってもらいましょう。

管理組合だけではマンション管理・大規模修繕工事に関する知識が不足している可能性が高く、妥当な管理費・修繕積立金の金額を定められないかもしれません。

管理組合では妥当な金額を決められない場合は、第三者機関である専門業者に管理費・修繕積立金の適正金額を見積もり依頼する方法が効果的です。

業務委託費の見直しを検討する

管理費を見直す際には、業務委託費の見直しを検討する方法があります。

管理費の内訳として、業務委託費が大部分を占めているため、費用を見直すことでコストカットできます。

業務委託費の内訳は、主に次のような費用です。

業務委託費の主な内訳

  • 管理事務費
  • 清掃費
  • 定期点検警備費
  • 管理員・清掃員の人件費

特に人件費は、管理員や清掃員の勤務時間や業務内容を見直せば、余分なコストをカットできます。

管理費を値下げしたい場合は、業務委託費の見直しを検討しましょう。

修繕積立金に関するガイドラインを基準に提案する

修繕積立金を適切な金額に見直す際には、国土交通省が提供している「修繕積立金に関するガイドライン」を基準に提案しましょう

「修繕積立金に関するガイドラインを基準に提案する」では、マンションの階数や延べ床面積ごとに修繕積立金の目安金額を公表しています。

そのため、ガイドラインを参考にマンションの修繕積立金を見直せば、相場内で適切な金額設定が可能です。

詳しくは、下記のガイドラインにマンションの階数・面積別の修繕積立金目安が記載されているので、参考にしてください。

参照|国土交通省「修繕積立金に関するガイドラインを基準に提案する」

マンション管理費の相場を理解して適切な金額かを見分けよう

この記事では、マンション管理費・修繕積立金の相場と適正な金額の見直し方を解説しました。

マンション管理費・修繕積立金は、高すぎてはランニングコストがかかり、低すぎても満足のいくサービス・メンテナンスができないため適切な金額設定が重要です。

この記事のまとめ

  • マンション管理費は、単棟型で16,213円・団地型で14,660円が月々の費用相場
  • 修繕積立金の一戸あたりの月額平均相場は、単棟型で737円・団地型で2,296円
  • 総戸数が少ないマンションや豪華な共用施設があるマンションは管理費が高い
  • 水を使う共用施設は維持費がかかるため管理費が高い
  • 駐車場料金「0円」は管理費が上乗せされている可能性がある
  • マンション管理費・修繕積立金の適正な金額を見直すことが大切

マンション購入の際には、マンション管理費・修繕積立金の相場を理解して、適切な金額かを見極めましょう。

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