年収いくらでどのくらいの住宅ローンを借りられる?目安金額と審査通過のコツを解説

年収いくらでどのくらいの住宅ローンを借りられる?目安金額と審査通過のコツを解説
女性

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年収いくらでどのくらいの住宅ローンを借りられるの?

このように年収に対して、いくらくらいの住宅ローンを借りればいいのか借入金額の目安で悩んでいませんか?

住宅購入は人生で大きな買い物となるため、自分の年収に対する適正価格を見極めることが大切です。
年収にあった適正借入金額で住宅ローンを組まないと、ローン返済で生活が苦しくなったり希望通りのマイホームを購入できなかったり、住宅購入で失敗する可能性があります。

そこで今回は、年収に対する住宅ローンの借入金額の目安について、返済シミュレーションと借入金額の目安を交えて解説します。

住宅ローンを借入限度額まで借りるメリット・デメリットも解説しますので、最後まで読んで「どのくらいの金額で住宅ローンを借りるべきか?」適正価格を把握しましょう。

この記事でわかること

  • 住宅ローンの借入額の目安は年収の7〜10倍
  • 年収にあった借入金額を把握することで住宅購入を成功に導ける
  • 返済負担率の目安は年収の20%までに抑える
  • 返済方式は「元利均等返済方式」がおすすめ
  • 金利タイプは「固定金利」がおすすめ

記事の目次

  1. 1【年収別】住宅ローン返済シミュレーション
  2. 1.1【年収300万円】住宅ローン返済シミュレーション
  3. 1.2【年収400万円】住宅ローン返済シミュレーション
  4. 1.3【年収500万円】住宅ローン返済シミュレーション
  5. 1.4【年収600万円】住宅ローン返済シミュレーション
  6. 1.5【年収700万円】住宅ローン返済シミュレーション
  7. 2住宅ローンの借入額の目安は年収の7〜10倍
  8. 2.1【物件種類別】住宅ローン借入可能額の年収目安
  9. 2.2【地域別】住宅ローン借入可能額の年収目安
  10. 2.3住宅ローンの返済負担率は年収の10倍(約35%)が限度
  11. 3年収以外で住宅ローンの借入額を決める基準
  12. 3.1返済方式は「元利均等返済方式」がおすすめ
  13. 3.2金利タイプは「固定金利」がおすすめ
  14. 3.3返済負担率は年収の20%までに抑える
  15. 3.4ライフプランに合わせる
  16. 3.5定年時のローン残高は「1000万円以下」に設定する
  17. 4住宅ローンの返済限度額まで借入をするメリット・デメリット
  18. 4.1メリット:条件の良い物件を購入できる
  19. 4.2デメリット:不測の事態が起こると返済が難しくなる
  20. 5低年収でもローン審査を通す方法
  21. 5.1年収に合った借入金額に設定する
  22. 5.2消費者金融やカードローンでお金を借りない
  23. 5.3できるだけ頭金を用意する
  24. 5.4住宅購入費用の10〜20%を支払うケースが多い
  25. 5.5ペアローンや収入合算を検討する
  26. 6現在の年収で無理なく住宅ローンを返済するポイント
  27. 6.1ライフイベントを考慮して返済計画を立てる
  28. 6.2住宅ローンの返済開始年齢をできるだけ早くする
  29. 6.3新築物件だけではなく中古物件も視野に入れる
  30. 7年収から住宅ローンシミュレーションを行い適正な借入可能額を把握しよう

【年収別】住宅ローン返済シミュレーション

年収いくらに対して、どのくらいの住宅ローンを借りられるか借入限度額の目安を把握するため、年収別のシミュレーションを確認しておきましょう。

年収300万〜700万円の住宅ローン返済シミュレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額
年収300万円 6万7,000円 2,100万円 2,797万円
年収400万円 8万9,000円 2,800万円 3,729万円
年収500万円 11万1,000円 3,500万円 4,661万円
年収600万円 13万4,000円 4,200万円 5,594万円
年収700万円 15万6,000円 4,900万円 6,526万円
なお、金利は「フラット35」で35年ローンを組んだ際の最頻金利1.72%でシミュレーションしました。(※2023年8月現在

借入総額は年収の7倍で設定し、各年収ごとの月々の返済額と総返済額を算出しています。

各年収の返済シミュレーションを解説しますので、自分の年収に近いシミュレーションを参考にして「住宅ローンでいくら借りるべきか?」返済計画を立てましょう。

【年収300万円】住宅ローン返済シミュレーション

年収300万円の返済シュミレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額 金利(固定金利) 返済期間 利息額
年収300万円 6万7,000円 2,100万円 2,797万円 1.72% 35年 697万円
年収300万円の場合は、年収7倍の金額である2,100万円を借りて住宅ローンを組みました。

金利1.72%で35年ローンを組んだため、利息額で697万円、総返済額は2,797万円でした。
月々の返済額は6万7,000円なので、年収300万円でも無理なく返済していけます。

なお国税庁が公表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると女性の平均年収は302万円なので、年収300万円の返済シミュレーションを参考にしやすいです。

【年収400万円】住宅ローン返済シミュレーション

年収400万円の返済シュミレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額 金利(固定金利) 返済期間 利息額
年収400万円 8万9,000円 2,800万円 3,729万円 1.72% 35年 929万円
年収400万円の場合は、年収7倍の金額である2,800万円を借りて、総返済額3729円まで利息で増えます。

金利1.72%で35年ローンを組んだため、利息額で929万円かかるため、月々の返済額は8万9,000円でした

なお国税庁が公表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると給与所得者の1人当たりの平均年収は443万円なので、年収400万円の返済シミュレーションを参考にすると、無理なく返済できるでしょう。

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【年収500万円】住宅ローン返済シミュレーション

年収500万円の返済シュミレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額 金利(固定金利) 返済期間 利息額
年収500万円 11万1,000円 3,500万円 4,661万円 1.72% 35年 1,161万円
年収500万円の場合は、年収7倍の金額である3,500万円を借りて住宅ローンを組みました。

金利1.72%で35年ローンを組んだため、月々11万1,000円返済して、利息額1,161万円・総返済額4,661万円を支払わなければなりません。

なお国税庁が公表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると男性の平均年収は545万円なので、家計の所得を男性が支える場合は、年収500万円の返済シミュレーションを参考にしましょう。

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【年収600万円】住宅ローン返済シミュレーション

年収600万円の返済シュミレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額 金利(固定金利) 返済期間 利息額
年収600万円 13万4,000円 4,200万円 5,594万円 1.72% 35年 1,394万円
年収600万円の場合は、年収7倍の金額である4,200万円を借りて住宅ローンを組みました。

金利1.72%で35年ローンを組んだため、月々13万4,200円返済して、利息額1,394万円・総返済額5,594万円が発生します。

【年収700万円】住宅ローン返済シミュレーション

年収700万円の返済シュミレーションは、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入総額 総返済額 金利(固定金利) 返済期間 利息額
年収700万円 15万6,000円 4,900万円 6,526万円 1.72% 35年 1,626万円
年収700万円の場合は、年収7倍の金額である4,900万円を借りて住宅ローンを組みました。

金利1.72%で35年ローンを組んだため、月々の返済額は15万6,000円になります。利息額1,626万円が発生するので、総返済額6,526万円まで利息が膨らみます

自分の年収にあった住宅ローンシミュレーションを参考に、月々の返済額と総返済額を確認しておきましょう

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結論、年収800万円の人の住宅ローン適正額は約3,400万〜4,200万円です。ですが、頭金の目安や家賃相場など他にも様々な注意点があります。そのため、年収800万の住宅ローンの平均額や適正金利を把握することで後悔しない返済計画を立てることができます。

住宅ローンの借入額の目安は年収の7〜10倍

住宅ローンの借入額を決める際に「年収の何倍くらいを目安にすべきか」悩んでしまうでしょう。

住宅ローンの借入額は年収の7〜10倍を目安にすると、住宅購入で失敗しにくいです。

実際、住宅金融支援機構が2023年4月に実施した「住宅ローン利用者の実態調査」によると、返済負担率の比率は次の通りでした。

返済負担率 変動型 固定期間選択型 全期間固定型
10%以内 11.9% 11.3% 11.4%
10%超15%以内 20.3% 20.7% 18.6%
15%超20%以内 25.3% 22.2% 22.9%
20%超25%以内 21.8% 22.2% 18.6%
25%超30%以内 10.4% 9.8% 16.4%
30%超35%以内 6.2% 7.6% 6.4%
35%超40%以内 1.8% 3.6% 2.1%
40%超45%以内 2.4% 2.5% 3.6%
返済負担率とはローン返済額が年収の何割を占めているか、比率を表した数値です。

どの住宅ローンタイプでも「15%超20%以内」「20%超25%以内」で住宅ローンを借りている利用者が多く、年収の15〜25%程度をローン返済に当てています。

そのため住宅ローンを借りる際は返済負担率20%程度を目安として返済計画を立てましょう。

住宅ローンの借入額を決めるポイント

  • 年収の7〜10倍程度を目安にする
  • 返済負担率20%を目安に借り入れを行う
  • 返済負担率35%を超えると返済で生活が困窮しやすいので注意する
  • 物件の種類や地域によって必要な年収目安は異なる

【物件種類別】住宅ローン借入可能額の年収目安

どのような物件を購入するかによって、借り入れるローン金額は変わります。

住宅金融支援機構である「フラット35の2022年度利用者調査」によると、年収ごとの物件融資区分の比率は次の通りです。

年収 注文住宅 土地付き注文住宅 建売住宅 新築マンション 中古戸建 中古マンション
400万円未満 22.1% 10.3% 18.6% 10.2% 38.0% 33.0%
600万円未満 38.7% 42.9% 45.2% 29.7% 34.7% 29.8%
800万円未満 20.9% 25.4% 21.8% 22.7% 15.1% 17.3%
1,000万円未満 9.0% 11.5% 7.9% 14.5% 5.8% 8.0%
1,200万円未満 3.7% 4.9% 3.2% 7.6% 3.0% 4.7%
1,200万円以上 5.6% 5.0% 3.3% 15.3% 3.4% 7.2%
平均年収 624万円 660万円 594万円 844万円 529万円 621万円
どの物件種別でも年収400万円以上600万円以下で、住宅ローンを借りている利用者が多いです。

ローン利用者の平均年収を比較しても、新築・中古物件問わず年収600万円前後が多い結果が判明しました。

ただし、新築マンションは投資用マンションとして購入されるケースもあるため、利用者の平均年収が844万円と高額になっています。

【地域別】住宅ローン借入可能額の年収目安

物件価格は地域によって変動します。なぜなら、都市部やアクセスの良い住みやすいエリアほど高値で物件が売れるため、地域ごとに物件価格の変動があるからです。

東京カンテイが2022年10月に公表した「2021年新築マンション年収倍率」によれば、各地域ごとの新築マンション購入時の年収倍率・平均年収は次の通りでした。

地域 年収倍率 平均年収 70㎡価格
北海道 9.12 534万円 4,828万円
首都圏 11.29 525万円 5,926万円
東京都 14.69 570万円 8,373万円
中部圏 8.88 484万円 4,296万円
三重県 7.21 479万円 3,452万円
近畿圏 9.88 470万円 4,633万円
大阪府 11.57 487万円 5,635万円
広島県 7.60 506万円 3,844万円
福岡県 8.02 491万円 3,937万円
沖縄県 12.15 393万円 4,775万円
全国 8.93 454万円 4,056万円
首都圏や近畿圏など東京都・大阪府の大都市があるエリアでは、年収倍率・物件価格が高騰しています。

さらに沖縄県は平均年収が全国的に低いため、年収倍率が高い傾向があります。

全国的な平均年収倍率は8.93倍、平均年収454万円で新築マンションを購入している方が多かったです。

マンション購入となるとハードルが高いように思われますが、月の支払額は賃貸の時と変わらない、あるいは無理のない範囲での支払いでマンションを購入することは可能です。

低金利の今、住み替えを前提に20代・30代の単身者のマンション購入も主流になっており、マンション購入は身近なものに変わってきています。

住宅ローンの返済負担率は年収の10倍(約35%)が限度

住宅ローンの返済負担率は年収の10倍が限度です。年収の10倍は、返済負担率で表すと35%になります。

年収の10倍(返済負担率35%)を超えて住宅ローンを借りると、ローン返済で生活が困窮するリスクが生じます。
計画的にローンを完済するために、住宅ローンは年収の10倍(返済負担率35%)を限度に借り入れましょう
なお先程と同じくフラット35の最頻金利1.72%で、35年ローンを組んだ場合の「返済負担率35%の年収別返済シミュレーション」は、次の通りです。

年収 月々の返済額 借入限度額
年収300万円 8万7,500円 2,932万円
年収400万円 11万6,000円 3,658万円
年収500万円 14万5,800円 4,573万円
年収600万円 17万5,000円 5,519万円
年収700万円 20万4,000円 6,433万円
年収800万円 23万3,000円 7,348万円
月々の返済額が10万・20万円単位になるため、住宅購入後の生活が苦労します。住宅ローンを借りる際には、年収の10倍(返済負担率35%)を限度としてください。

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年収以外で住宅ローンの借入額を決める基準

住宅ローンを借りる際は、年収の7〜10倍の借入額が目安ですが、他にも確認しておくべき基準があります。
返済方法や金利タイプなど住宅ローンを借りる上で、重視すべきポイントはさまざまです。

住宅ローンを借りる際には、年収以外にも次の基準を確認しておきましょう。

年収以外で住宅ローンの借入額を決める基準

  • 返済方式は「元利均等返済方式」がおすすめ
  • 金利タイプは「固定金利」がおすすめ
  • 返済負担率は年収の20%までに抑える
  • ライフプランに合わせる
  • 定年時のローン残高は「1000万円以下」に設定する

それぞれの基準を把握して住宅ローンを借りると、住宅購入で失敗しにくいです。各基準について詳しく解説しますので、住宅ローンを組む際の参考にしてください。

返済方式は「元利均等返済方式」がおすすめ

住宅ローンを借りる際は、返済方式を「元利均等返済方式」に設定しましょう。

住宅ローンの支払い方法は、主に次の2種類があります。

住宅ローン返済における2種類の方法

  • 毎月の返済額額が変わらない「元利均等返済方式」
  • 元金の返済額が一定「元金均等返済方式」

住宅ローンを借りる際には、それぞれの返済方法の特徴について理解しておく必要があります。
各返済方法の特徴を解説しますので、違いを理解した上で元利金等返済方式を選択しましょう。

毎月の返済額額が変わらない「元利均等返済方式」

元利金等返済方式とは、借入期間中に返済額が変動せず一定の割合で元金と利息を返済していく方法です。

月々の返済額から利息を差し引いた金額が元金の返済額となり、返済が進むごとに利息の割合が少なくなります。

月々の返済額が一定なので、無理のない返済計画を立てやすいです。

元金の返済額が一定「元金均等返済方式」

元金均等返済方式は、住宅ローンの総返済額を返済回数で割った一定の元金返済額と月々の利息返済額を返済していく方法です。

月々に返済する元金の割合は変わらず、利息が返済当初は大きく、返済が進むについて利少なくなっていきます。

返済が進むに連れて月々の返済額が減るメリットがありますが、借入当初の返済額が多くなるため住宅購入後に苦労する可能性が高いです。

金利タイプは「固定金利」がおすすめ

住宅ローンを借りる際の金利タイプは「固定金利」がおすすめです。住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて次の2種類があります。

住宅ローンの金利タイプ

  • 金利上昇のリスクがない「固定金利」
  • 金利変動のリスクがある「変動金利」

それぞれ金利タイプの特徴を理解して、固定金利で住宅ローンを組むべきか検討してください。

金利上昇のリスクがない「固定金利」

固定金利とは、名前の通り借入期間中の金利変動がない金利タイプです。

変動金利は市場金利の動向によって左右されますが、固定金利は借入時点での金利が完済まで続きます

なお一定期間のみ固定金利を採用して、期間終了後に変動金利か固定金利を採用するか選択できる固定期間選択型も存在します。

金利変動のリスクがある「変動金利」

変動金利は、市場金利の動向によって金利が変動する金利タイプです。

市場金利が下がれば金利も低くなるため、利息が少なくなりますが、市場金利が上がれば利息も高くなります。

金利変動のリスクが生じる変動金利より、固定金利を選択した方が計画的にローンを完済できるのでおすすめです。
 

返済負担率は年収の20%までに抑える

返済負担率を年収の20%までに抑えると、無理なく住宅ローンを返済しやすいです。

返済負担率の上限は35%を限度にした方が良いですが、住宅購入後の生活を無理なく過ごすには返済負担率20%までに抑えましょう

年収400万円の場合、返済負担率を20%に抑えると、月々の返済額は6万6,700円です。毎月6万円台の返済で住宅ローンを完済していけるため、年収400万円でも無理なく生活できます。

ライフプランに合わせる

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住宅ローンを借りる際には、ライフプランに合わせた返済計画を立てましょう

人生には結婚や出産・子育て・出世・転職など、さまざまなライフプランが存在します。

住宅ローン借入時には独身で支払い能力に余裕があっても、将来結婚して家庭を持てば出費が増えてローン返済が難しくなるかもしれません。

自分がどのような人生を歩みたいか、今一度ライフプランを見直して、人生設計に合った住宅ローン返済計画を立ててください

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さらに、金利の低い住宅ローンのご案内と無理のない返済計画のサポート、都内23区人気エリアからおすすめ物件のご案内を行っています。

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定年時のローン残高は「1000万円以下」に設定する

住宅ローンを借りる際には、定年後の住宅ローン残高を「1,000万円以下」に設定しておきましょう。

定年後には「老後2,000万円問題」が問題視されているように、老後の資金が必要となります。
人生100年時代と言われる現代では、老後に貯蓄を残して出費を抑える資産計画が重要です。

さらに現役時代と比較して定年後の老後は、収入が大幅に現象するため、ローン返済が厳しくなる可能性があります。

定年後の住宅ローン残高を1,000万以下に設定していないと、老後の生活が困窮するリスクが生じるため危険です。

収入が多い現役時代にローン残高を返済して、老後の負担が少なくなるよう、借入金額・借入期間を調整しましょう。

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住宅ローンの返済額の目安は?世代別の平均額や借入額を決める際の注意点も伝授!
住宅ローンで気になるのは返済額の目安です。他の人たちの資金計画を参考にしたい人は多いでしょう。そこで今回は世帯別の平均額や借入額を決める際の注意点を伝授します。住宅ローンを組んだことで生活が行き詰まることがないよう返済額の目安はしっかりと把握しておきましょう。

住宅ローンの返済限度額まで借入をするメリット・デメリット

住宅ローンを組む際には借入限度額が設定され、「いくらまで借り入れが可能か」限度額が定められます。

せっかくなら限度額いっぱいの住宅ローンを組もうか、悩んでしまいますが、返済限度額まで住宅ローンを借りると次のようなメリット・デメリットが発生します。

住宅ローンの返済限度額まで借入をするメリット・デメリット

  • メリット:条件の良い物件を購入できる
  • デメリット:不測の事態が起こると返済が難しくなる

住宅ローンの返済限度額まで借入をするメリット・デメリットの双方を把握して、無理のない返済計画を立てましょう。

メリット:条件の良い物件を購入できる

返済限度額まで住宅ローンを借入するメリットは、条件の良い物件を購入できることです。

住宅購入に使える金額が多いほど、希望条件に合う物件を探しやすく、理想のマイホームを購入できます。

住宅購入の希望条件をリスクアップし、返済限度額で購入できるか予算を確認しておきましょう。

デメリット:不測の事態が起こると返済が難しくなる

返済限度額まで住宅ローンを借入するデメリットは、不測の事態が起こると返済が難しくなることです。

返済限度額いっぱいの借入を行うと、月々の返済額が多く、返済負担率も高くなります。

住宅購入後に病気や失業など、不足の事態が起きて収入が減少した場合は、ローン返済が難しくなるリスクを理解しておきましょう。

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【年収別】住宅ローン借入額・返済可能額を解説!世帯年収や必要な頭金の目安は?
「住宅ローンの月々の支払い額はいくら?」「借入可能額はどのくらい?」年収の7倍を借入額とした場合のシミュレーションや様々な住宅、金利の特徴について知ることができます。また頭金の目安や貯金はいくら残すべきかなど将来の返済計画についても解説しています。

低年収でもローン審査を通す方法

住宅ローンを借りるには、ローン審査を通過して金融機関から融資を受けなければなりません。

住宅ローン審査では年収や社会信用・返済能力などを総合的に審査され、「申請者に融資をして完済されるか?」を判断されます。
そのため低年収の申請者では、住宅ローン審査で落とされる可能性が高く、住宅購入が難しいです。

低年収で住宅購入を検討している方は、次の「低年収でもローン審査を通す方法」を確認しておきましょう。

低年収でもローン審査を通す方法

  • 年収に合った借入金額に設定する
  • 消費者金融やカードローンでお金を借りない
  • できるだけ頭金を用意する
  • 住宅購入費用の10〜20%を支払うケースが多い
  • ペアローンや収入合算を検討する

それぞれの方法を実践すれば、年収が少ない申請者でも住宅ローン審査を通過できる可能性が高くなります

低年収でもローン審査を通す方法を把握して、住宅購入に備えて実践しておきましょう。

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住宅ローンの審査に落ちる確率はどれくらい?通らない理由や期間についても解説
「住宅ローンの本審査に落ちる確率はどれくらい・・・」これからマイホームをしようと考えている方は不安に感じていらっしゃる方も多いと思います。この記事では、住宅ローンの本審査に落ちる確率について解説します。さらに、審査に落ちる確率や審査の流れ、審査中にやってはいけないことなどについて詳しく解説しているので、住宅ローンの本審査の悩みはなくなります。住宅ローン申し込みを控えている方は、審査に通らない原因を事前にチェックしておきましょう。

年収に合った借入金額に設定する

低年収でもローン審査を通す方法として、年収に合った借入金額を設定することが重要です。

年収に見合っていない借入金額でローンを申請すると、返済が難しいと判断され融資を断られてしまいます。

しかし低年収でも返済負担率が低く、返済できる能力があると判断されれば、審査を通ることは可能です。

返済負担率を20%以下に抑えるため、頭金を多く支払ったり購入物件の価格を抑えたりと、年収に合った借入金額を設定できるよう工夫しましょう

消費者金融やカードローンでお金を借りない

低年収でもローン審査を通す方法として、消費者金融やカードローンでお金を借りないよう注意しましょう。

消費者金融やカードローンでお金を借りていると、信用情報にキズがつき融資を断られる可能性が高いです。

住宅購入を検討している場合は、現在だけでなく過去にも消費者金融やカードローンでお金を借りていないクリーンな信用情報が望ましいです。

すでに消費者金融やカードローンでお金を借りている場合は、借金を返済してから住宅購入を検討しましょう。

できるだけ頭金を用意する

低年収の方でも、できるだけ多く頭金を用意すると、住宅ローン審査を通過しやすいです。

頭金を多く用意すれば、借入金額を少なく借入期間を短く設定できるため、ローン審査を通過しやすくなります。

住宅購入における頭金は「物件価格の2割」を目安に用意することを推奨されていますが、フラット35を利用する場合は「物件価格の1割」以上の頭金を用意すれば金利が下がります。

フラット35で「借入期間21年以上35年以下」でローンを組む際の、融資率別の金利目安は次の通りです。

融資率 金利の範囲 最も多い金利
9割以内 年1.720%~年3.080% 年1.720%
9割超え 年1.860%~年3.220% 年1.860%
※参照:フラット35|金利情報

つまり頭金を多く用意すれば、住宅ローン審査を通りやすくなるだけでなく、低い金利でローンを組みやすくなります。

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マンション購入時の頭金の平均は?目安や頭金なしで住宅ローンを組む時の注意点!
マンション購入時に必要と言われる頭金ですが、いくら必要なのでしょうか。実は頭金ゼロでも住宅ローンを組むことは可能です。頭金の目安はいくらなのか、マンション購入時に頭金を入れるメリット・頭金なしで購入する場合のデメリットや注意点について詳しく紹介します。

住宅購入費用の10〜20%を支払うケースが多い

頭金は住宅購入費用の10〜20%を支払うケースが多いです。

住宅金融支援機構が2022年10月に実施した「住宅ローン利用者実態調査」によると、住宅ローンの金利タイプ別に融資率は次の通りでした。

融資率 変動型 固定期間選択型 全期間固定型
50%以下 10.1% 10.3% 13.3%
50%超60%以下 8.8% 16.9% 12.7%
60%超70%以下 9.6% 12.0% 10.0%
70%超80%以下 11.7% 18.3% 12.7%
80%超90%以下 20.1% 18.3% 25.3%
90%超100%以下 30.1% 18.3% 20.7%
100%超 9.5% 6.0% 5.3%
どの金利タイプでも、融資率80%以上で住宅ローンを組んでいる利用者が多いです。

つまり頭金として物件価格の10〜20%程度を用意しているケースが多く、残りの80〜90%分を住宅ローンで借り入れています。

ペアローンや収入合算を検討する

低年収でもローン審査を通す方法として、ペアローンや収入合算を検討する方法があります。

ペアローンとは夫婦や親子で、一定の収入がある2人がペアでローンを申し込んで、別々に住宅ローンを借り入れる方法です。

それぞれが住宅ローンを借り入れることで、1人では到達できない必要金額を用意することができ、理想のマイホームを購入できます

収入合算とは、一定の収入がある親族の収入をローン申請者の収入に合算して、住宅ローン審査を受ける方法です。

ペアローンと同じく1人では通過できないローン審査でも、2人の収入を合算すれば審査を通過できる可能性が高まります。

低年収でローン審査が通りにくい方は、ペアローンや収入合算を検討してください。

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住宅ローン審査に落ちた理由は?審査基準や必要書類・対策を徹底攻略!
「住宅ローンの審査に落とされる理由を知りたい」「住宅ローン審査に落ちるかもしれない・・・」なんてお悩みではありませんか?住宅ローンを活用して不動産を購入をする際に、審査に通るか不安ですよね。住宅ローンには審査があり、その審査を通らなければ住宅ローンを借りることができません。実際に、審査で落とされる方は少なくありません。この記事では、住宅ローン審査の仕組みや基準に基づいて、住宅ローンに落ちる理由を解説します。

現在の年収で無理なく住宅ローンを返済するポイント

年収に対する適正なローン借入金額の目安を把握した後は、現在の年収で無理なく住宅ローンを返済するコツを確認しておきましょう。

住宅ローンは借り入れて終わりではなく、住宅購入後に無理なく返済できる返済計画を立てなければなりません

次の現在の年収で無理なく住宅ローンを返済するポイントを押さえて、理想のマイホームを購入しましょう。

現在の年収で無理なく住宅ローンを返済するポイント

  • ライフイベントを考慮して返済計画を立てる
  • 住宅ローンの返済開始年齢をできるだけ早くする
  • 新築物件だけではなく中古物件も視野に入れる

上記のポイントを把握して、無理なく住宅ローンを返済できるよう計画的に住宅購入を行いましょう。

ライフイベントを考慮して返済計画を立てる

Photo bygeralt

住宅購入を検討する際には、ライフイベントを考慮して返済計画を立てることが重要です。

ライフイベントとは結婚や出産・転職や定年など、人生における重要なイベントを指します。

各ライフイベントごとに出費や収入の変化が生じるため、住宅ローンを組む前にライフイベントを考慮した返済計画を立てておきましょう。

ライフイベント表を作成する

ライフイベントを考慮した返済計画を立てるために、ライフイベント表を作成しましょう。

ライフイベント表とは、将来のイベント内容と必要になる出費を洗い出し、表にまとめたものです。

確実な予想はできなくても、自分の人生で起こり得るライフイベントは表に書き出しておきましょう

参考として、結婚した新婚夫婦が立てるライフイベント表の事例を紹介します。

時期 イベント 予算
2023年 新婚旅行 100万円
2023年 結婚式 300万円
2026年 第一子出産 30万円
2029年 第二子出産 30万円
2029年 第一子幼稚園入園 20万円
2030年 車購入 300万円
2032年 第二子幼稚園入園 20万円
2044年 第一子大学入学(私立) 4年間で600万円
主に子どもの出産費用や養育費、車の購入費用など想定できるライフイベントを書き出しておくと、おおよその予算を算出できます。

現代の収入・出費だけでなく、ライフイベントを考慮した返済計画を立てて住宅ローンを組みましょう。

キャッシュフロー表を作成する

無理のない返済計画を立てるポイントとして、ライフイベント表だけでなくキャッシュフロー表を作成しましょう。

キャッシュフロー表とは、収入と出費のお金の流れを可視化した表のことです。

生活費やライフイベントで必要な予算を洗い出し、貯蓄がどの程度貯まっていくか計算しておきましょう。

先ほどライフイベント表の事例と同じ家庭で、キャッシュフロー表の事例を紹介します。

西暦 2023年 2024年 2025年 2026年
年収 500万円 500万円 500万円 500万円
生活費(年) 260万円 260万円 260万円 260万円
ライフイベント予算 400万円 0円 0円 30万円
その他の出費 200万円 200万円 200万円 200万円
収支 −340万円 40万円 40万円 10万円
貯蓄残高 110万円 150万円 190万円 200万円
ライフイベント表とキャッシュフロー表を参考に、無理のない返済計画を立てれば、購入物件の予算も算出しやすくなります。

住宅ローンの返済開始年齢をできるだけ早くする

無理なく住宅ローンを返済するポイントは、住宅ローンの返済開始年齢をできるだけ早くすることです。

借入期間を長くすれば月々の返済額を減らせるため、住宅購入後に無理なくローンを返済できます。

しかし住宅ローン完済時期を定年後の老後期間に設定してしまうと、収入が減少しているためローン返済が難しくなります。

住宅ローンはできるだけ若い年齢から借り入れて、定年するまでの現役期間でローンを返済していくことが重要です。

住宅金融支援機構「フラット35の2022年利用者調査」によると、住宅ローンを組んだ利用者の年齢比率は次の通りでした。

年齢 利用者割合
30歳未満 11.9%
30歳代 34.2%
40歳代 27.4%
50歳代 15.6%
60歳以上 10.9%
平均年齢 42.8歳
2022年度フラット35利用者の平均年齢は42.8歳でした。さらに30歳代で住宅ローンを借りて住宅購入している利用者が多く、若い年齢からローン返済を始めています。

無理なく住宅ローンを返済するために、できるだけ早くから住宅ローンを借りて返済を始めましょう。

新築物件だけではなく中古物件も視野に入れる

無理なく住宅ローンを返済するポイントとして、新築物件だけではなく中古物件も視野に入れることも大切です。

物件価格が高いと、どうしても高額な住宅ローンを組む必要があり、月々の返済額が多くなってしまいます。

しかし中古物件を視野に入れると、新築物件より安い価格で住宅購入ができるため、月々の返済額を減らして無理なく住宅ローンを完済できます

実際、住宅金融支援機構「フラット35の2022年利用者調査」によると、各融資区分別の平均所要資金は次の通りでした。

融資区分 平均所要資金
新築マンション 4,848万円
土地付き注文住宅 4,694万円
建売住宅 3,719万円
注文住宅 3,717万円
中古マンション 3,157万円
中古戸建 2,704万円
新築マンションの平均所要資金が4848万円なのに対して、中古マンションは3157万円と約1,700万円も差があります

また土地付き注文住宅の平均所要資金が4,694万円に対して、中古戸建は2,704万円と約2,000万円も平均所要資金が低いです。

住宅購入費用を抑えて無理なく住宅ローンを返済するため、新築物件だけでなく中古物件も視野に入れる方法を検討しましょう。

住宅ローンの計算の方法は?借入可能額や計算式のポイントを紹介!のイメージ
住宅ローンの計算の方法は?借入可能額や計算式のポイントを紹介!
住宅ローンの計算方法を知っていますか?住宅ローンの計算方法を知っておけば無理のない資金計画を立てることができます。この記事では住宅ローンの計算方法を借入可能額や計算式のポイントを交えて紹介しますので、最後まで読んで資金計画を立ててみてください。

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年収から住宅ローンシミュレーションを行い適正な借入可能額を把握しよう

この記事では、年収に対する適正な借入可能額のシミュレーションを紹介しました。

住宅ローン借入額を決める基準や、ローン審査を通過するポイントも解説しましたので、住宅購入に向けて適正な借入可能額をシミュレーションしてみてください。

この記事のまとめ

  • 年収の10倍(返済負担率35%)を限度に借入額を設定する
  • 借入総額を年収の7倍、返済負担率20%以内に抑えると無理なくローンを返済できる
  • 低年収でも借入額や申請方法を工夫すると、住宅ローン審査を通過できる
  • 頭金は物件価格の10〜20%を目安に用意する
  • ライフイベントを考慮して返済計画を立てることが大切
  • 収入が減少する老後を見据えて、できるだけ若い年齢からローン返済を始める

できるだけ早くからローン返済を始めて、定年を目安に完済できるよう、年収に合った借入金額・借入期間で住宅ローンを借りることが重要です。

年収から適正な借入可能額を算出するため、住宅金融支援機構「フラット35」のローンシミュレーションを活用しましょう。

ローンシミュレーションを活用すれば、月々の返済額・借入可能額を算出できます。無理のない返済計画を立てて、年収に合った範囲で理想のマイホームを購入してください。

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